金箔、銀箔などの技術の話をしまーす爆笑

「放り箔」です(´-`).。oO(文献が少ないので、この名称で呼ばせていただきます

一枚ずつ画面に貼る、箔押しではなく、
空中に箔を舞わせて画面に落とし込みます。

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山種美術館にて
日本画家の田渕俊夫さんの箔の作品、「輪中の村」から着想しています。
箔は、髪の毛よりも何百分も薄く、
静電気や、少しの空調でも舞ってしまうほど軽くて繊細です。

田淵さんは、アルミニウム箔を手掴みし
画面に落とした偶然性の効果を活かして、箔の割れ目から見える下地の色が鈍色の空に見える表現に使いました。

私は、箔の重ね押しをする際の2枚目に、この放り箔の技法を試行しました。
銀色の銀箔の上から、静電気の発生しない竹ハシを降るわせて、文字通り箔を画面に放ります。
舞った箔は、画面に先に塗った接着剤の膠の絶妙な引っ張り具合で文様のような見え方で貼れます。