福井県にある、
紫式部公園の名物である紫式部の金の像が劣化してしまったニュースを見ました。

原因は金箔が剥がれ落ちたのではないかということなのですが、
以前、テレビで
数十年前の金メダルが
劣化して真っ黒のメダルの修復番組を見たことがありましたが
金が取れたのでは無く、
元の中身の金属との「金」が時間の経過により、
合金化してしまったのが原因でした。

金箔、金は、時間経過だけでは劣化しません。
その美しさが変わらない様から
古典技法で扱われているように
「永遠」のシンボルとして扱われてきました。

逆に、銀や銅などの素材は空気中の酸素、硫黄分など、様々な化学物質と化合しやすいです。
↓続きます。
その変わりゆく美しさに
「時の流れ」のシンボルとして扱われてきました。
マイグレーション


ここからは、私と専門家の人との会話のメモです。
参考程度に目を通してくださいませ。

●金属同士のイオンは化合しやすいため、
変化しやすい金属の物質の上に金を貼ると
「マイグレーション」と言う、
成分同士がお互いに移行する状態を起こし合金状態になります。
表面が純金だったとしても、
例の銅像の銅の成分と合金化し、(銅の含有率が上がり)
結果的に、酸化、硫化による劣化を引き起こします。

●ちなみに、それを防ぐために
銀や銅の上に予めニッケルやコバルトを含ませると
マイグレーションを起こしにくくなります。


<<リンク集>>

●笹尾優子 公式HP:http://sasaoyuko.jimdo.com/

●EGC × 富士ゼロックス × 画材協賛メーカー(スポンサー)コラボ企画http://sasaoyuko.jimdo.com/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%9C/

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