赤坂の鉄鍋ビストロ「デリカージュ」が10周年 南部鉄器で料理提供

 「鉄鍋ビストロ&ワイン デリカージュ 赤坂」(港区赤坂3、TEL 03-5797-7147)が赤坂にオープンして、1月31日で10周年を迎えた。

 新潟県出身の岩田さんがオーナーシェフを務める同店。岩田さんは1977(昭和52)年生まれで、19歳で上京。専門学校に通いながら飲食のアルバイトを始め、その後、銀座の飲食店で約7年勤務した。独立を視野に物件を探す中で赤坂の店舗物件と出合った。

 同店のコンセプトは「鉄鍋ビストロ」。岩手の伝統工芸品「南部鉄器」などの鉄鍋を使って調理した料理とワインを提供する。食材は新潟県や静岡県など各地の食材を使い、農家から直接仕入れるものもある。オープン時から続くメニューとして「ジャンボマッシュルームの南部鉄器ステーキ」「牛ハラミの南部鉄器グリル」などを用意する。

 オープン当初はランチ営業も行っており、パエリアなど鉄鍋で仕上げる料理を昼にも提供していた。コロナ禍以降は、人員不足や原価・仕入価格の高騰なども背景に、ランチを終了しディナー中心の営業に切り替えた。

 現在はディナー営業を軸に、日々メニューやオペレーションを整えながら店づくりを続けている。経営とのバランスを取りながら現場を回り、集客面ではSNS広告を活用するなど状況に応じて工夫を重ねる。地域とのつながりも大切にしており、商店会や町会の活動にも積極的に参加。町のイベントや祭りにも関わりながら店を運営している。

 岩田さんは「10年は本当にあっという間だった。赤坂は飲食店同士の仲が良く、風通しが良い。東京のど真ん中だが『田舎っぽさ』があるのも魅力。これから店を開く人は大変だと思うが、横のつながりを築くことが大事」と話し、「店舗展開も目標の一つだが、まずは今の店をしっかり固めたい」とも。

 営業時間は17時~24時。土曜・日曜・祝日定休。

 

渋谷の老舗町中華「兆楽」の名物メニュー「ルース飯」がレトルト商品に

 渋谷の老舗中華料理店「兆楽」の名物メニュー「ルース飯(ハン)」の味を再現したレトルト商品が2月9日、エスビー食品(中央区)の「町中華」シリーズから発売される。

 1955(昭和30)年に宇田川町・渋谷センター街で創業した兆楽は現在、道玄坂店を合わせ2店舗展開。鮮やかな黄色に赤色で「兆楽 味の中華」と大きく書かれた看板でも知られ、渋谷エリアを代表する町中華の一つとして親しまれている。ルース飯は、細切りにした豚肉とタケノコを炒め、しょうゆベースの甘めのあんでとじた「ルース」、白飯にかけた名物料理で、ルースを卵チャーハンにかけた「ルースチャーハン」も人気メニュー。

 同社が2020年2月に発売した町中華シリーズは、全国の町中華の看板メニューなどを商品化。フリーライターの北尾トロさんが発起人・隊長となり、町中華を食べ歩く「町中華探検隊」が「認める」人気店や名店の店の品を再現してきた。町中華合わせ調味料シリーズ9品、町中華シーズニングシリーズ7品、町中華丼シリーズ3品と、これまでに19品(2026年1月29日現在)を展開している。

 ルース飯は、カキ油のコクを利かせた鶏がらベースのとろみあんや、シャキシャキとした細切りタケノコの食感などが特徴の丼シリーズ。白米のほか、しょうゆラーメンにかけると、同じく人気メニューの「ルースラーメン」としても楽しめるという。

 同社広報によると、兆楽のメニューを商品化したのは、同社商品では今回が初めて。「渋谷で長く愛されてきた町中華で、店内はいつも活気にあふれている。若い世代にも人気の渋谷発の町中華グルメを商品としてお届けすることで、お客さまに新しい楽しみをお届けし、レトルト丼市場を一緒に盛り上げていければと考えた」と、兆楽を選んだ理由を説明する。

 内容量は175グラム。希望小売価格は280円(税別)。全国のスーパーなどで扱う。

 

神楽坂にカフェバー「トマト」 料理とスイーツで「まちのリビング」目指す

 カフェバー「Cafe tomato(カフェ トマト)」(新宿区矢来町、TEL 03-6265-3884)が1月5日、神楽坂にオープンした。

 同店は、同じく神楽坂で地中海料理店「tomato kagurazaka」を営む林さんが手がける新店。新たな業態として開いたカフェバーで、一日を通して料理や甘味、アルコール類、軽食などを提供する。林さんは「以前からカフェバーをやりたいと思っていた。レストランとは異なる雰囲気や料理を気軽に楽しんでもらえれば」と話す。

 フードメニューは、「自家製パン付きスペシャル 具沢山(だくさん)薬膳風骨付鶏スープ」(1,100円)、「ポトフ」(1,650円)、「中華風ミートボール」(1,760円)、「ちらしずし」(1,980円)などジャンルにとらわれない構成。スイーツは、「アップルパイ」(1,100円)、「抹茶くず餅」(1,210円)などを用意する。ドリンクも、コーヒーや紅茶のほか、日本茶や中国茶なども幅広く取りそろえる。「手作りにこだわり、パンやパイ生地なども店で仕込むなど手間をかける。アップルパイは特に人気が高く、リンゴ1つを使っているので食べ応えに満足いただけるはず」とも。

 アルコール類はハウスワイン(グラス=1,100円~)などを提供。「昼夜を問わず、より自由な使い方ができる空間を目指す」という。「友人との気軽な食事はもちろん、一人でもフラリと立ち寄れる場所にしたい」とも。

 店舗面積は約80平方メートル。席数は35席。店舗は2階に位置し、店内にはスタッフによる手描きイラストや装飾を施す。林さんは「スタッフやお客さまと一緒に、少しずつ店を作り上げていきたい。くつろげるリビングのような空間で、心が軽くなるひとときを過ごしてもらえれば。仕事帰りに立ち寄って、ストレスを解消し、温かい気持ちで帰ってもらえたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時30分~21時。