山の神さまからのお使いか? “ニホンカモシカのペア”
2024/1/9
先週早池峯神社と瀬織津姫像に参拝して今日が5日目。
我が家の側の斜面に、森の守り神といわれる“ニホンカモシカ”の若いペアが現れました。
昨年から、最初はツガイと思われるカモシカが現れ、次に子連れの母子カモシカが。
やがて親離れした若いカモシカが現れ、柔らかい草を食べに来るようになっていました。
そして今日は、カップルとなった若い2頭のカモシカが、斜面の上に姿を見せてくれました。
こちらをじっと見つめ、何か様子を伺っているようです。斜面の草はもう枯れていて、食べられそうな草はありません。
以前田舎道を車で走っている時、時々カモシカの姿を見ることはあったのですが、こんなに間近でしっかり見たのは初めてでした。まだ若く毛並みも綺麗で、立ち姿がとてもスマートです。
ニホンカモシカのオスさん
ニホンカモシカのメスさん
2頭のカモシカをみていると、もののけ姫(スタジオジブリ)に登場する「シシ神」を連想してしまいました。
作中では、人間ともののけ双方からもっとも畏怖されており、“森の守り神”だとされています。
古事記では、天迦久神(あめのかくのかみ)がシカの神様とされていますし、天迦久神は「大国主(おおくにぬし)の国譲り」に関係する神様です。
また春日大社ではシカが神の使いとして敷地内で保護されているといいます。
目と目がしっかりあっているのですが、警戒するようでもなく、優しい目でじっとこちらの様子を伺っています。
やがて静かに近づいて来て、我が家の垣根の葉を食べ始めました。
その様子がこちら↓
近所の車が来たらどうしようかと心配しつつ、居間からガラス越しに撮影しました。
ニホンカモシカのペアはしばらく垣根の葉を食べ、やがて「ありがとう」とでも言うように、何度かこちらを振り返りながら去っていきました。
昨年から山の食物はすこぶる不作で、熊や鹿など動物たちは田畑だけでなく、家庭菜園や住宅地まで出没するようになっていました。
我が家も、地方都市の郊外で裏手に雑木林が残っているような所にあるとはいえ、家の垣根の植栽まで食べにくるとは、相当困っての事なのでしょう。
しばらくは、この若いニホンカモシカのペアを、静かに見守りたいと思っています。