世界の終わりのその先へ | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言

 

 

 

 

4月の時点ではまだ全然諦めて無かったんだよなあ。
時々、曲を聴きながら「チバ、元気かね」なんて話したりして。
「お前の想像力が現実を引っ繰り返すんだ」って、

チバが言ってたから「おっしゃ~!」って想像してみたりして。
何の覚悟も出来てなかったから「え?え?何!?」
ってただただうろたえて、信じられなくて。
けれどもラジオから「世界の終わり」が流れた瞬間、
どっと溢れてしまった。
声を殺して泣いた。
職場では誰も気にしていないようだった。
終わったのだと思った。
ひとつの世界が。




シー様が夢に出て来た次の日だったからかな、
「青い春」の頃の記憶がどんどん蘇った。
たった数曲を聴く為に手に入れた映画なのに
どんどん引き込まれて、
そしてチバの声が。




終わってしまった世界に残された者達。
その中の一人だ。
一人一人が、
何かを引き継いでまた次へ伝える。
そしてまたその次。
そのもっと先へと。
私もいつの間にか引き継いでいたよ、チバ。
新しい歌へ、
あなたが繋いでくれた。