窓のない部屋の中
息を止めてあなたを見る
あなたはうつむく
グラスの氷は溶ける
水のない水槽の中
何が欲しくて私を抱くの
あなたが欲しいから
私は空気になる
初めて二人で行った
街の小さな水族館
ひとりぼっちのイルカを見て
「君に似てる。」と言った
雨が降ればあなたは
帰ってしまうんでしょう?
エンゼルフィッシュのような雨、
涙かも
時間差でやって来る
虚しさを右手に隠し
イルカの哀しみは
あなたの左手に
誰かが待つ場所で
あなたが帰る場所で
傘を差した優しさが
「おかえりなさい。」と笑う
雨があなたを連れ去り
私はあなたを見送る
エンゼルフィッシュのような
雨に打たれて
雨が降ればあなたは
帰ってしまう 今日も
傘を持たない私を
置き去りにして
雨が降ればあなたは
帰ってしまうんでしょう?
エンゼルフィッシュのような雨、
涙かも
外は今日も雨
*
確か高校生の時
作った歌の詞。
昼ドラみたい。
何書いてんだ若造が。(過去の自分に)
奇しくもラストの一文がヨエコさんとおそろい。
いや、パクリじゃないから。
20年くらい前の至りだから。
これが若気の。
んでも三連でサビが変拍子だったりして
凝ってるんだよなあ、メロディラインが。
昔作った歌の方が難しい。
ってどういうこった。(現在の自分に)
*
昨日夢に出てきた人が誰だったのか。
思い出せなかったんだけど、
今思い出した。
アートランドの店長さんだ。
お元気ですか。
女の子みたいな格好をしたユーリさんも出てきた。
って女の子ですよ。
何言ってんだ。(これも自分に)