ものすごく久々なブログ更新。
自分でもよくさぼったなーと思う。
何故久しぶりに書いてみようかなと思ったかというと、自分の中で疑問に思っていることがでてきたからだ。
それは何かというとドル円相場。
基本的に私はドル円はあまり触らない。
理由は簡単で普段のマーケットではドル円の動きは非常に緩慢で値動きで利幅をとらえる私には不向きだからだ。 でもチェックしていないというわけではなく、結構良くみている。
特に、最近の「シカゴ筋のポジションで円の売り越し額は増えている(つまりドル円ロング方向)のに、円高」という動きについて不気味に感じているということもあって、注意深く観察している。
個人的には、ドル円相場は「長期的」に見ればドル円ロングだと思う。
それは今も揺るがない。
何故かというとインフレと利上げがテーマとなりつつある2011年のマーケットにおいて、円ほど利上げが考えられない通貨は無いからだ。 例え原油が120ドルを超えてバカ高いガソリン料金になったとしても穀物相場が今よりさらに高騰して輸入小麦の価格が今の1.5倍になっても、利上げはないだろう。
日銀は緊急の課題に対処できる能力も気概も持ち合わせてはいないし、利上げ=景気後退というシナリオを絶対視しているため政治が圧力をかけること必至だからだ。
1年後には90円だったとしても私は驚かないし5年以内に100円到達も十分ありだと思っている。
ただし、直近については正直???な状態が続いている
何故かというと空前の規模及びスピードでドル安が進行しており、オージィドルの史上最高値更新に加え、債務危機を抱えるはずのユロドルも連日の高値を突破、ドルインデックスも驚き
の下がりようだからだ。
このドル安相場。
何が引き起こしたかと言われれば、やはりその原因は「アメリカによるQE2によって生じた過剰資金が途上国や先物相場に流入したこと」にある。 ジャブジャブ洪水状態の投資資金が穀物相場や天然資源の相場をびよーーーんと引き上げ
、途上国や先進国を問わず世界中の国にインフレを蔓延させた。 先物相場の多くはドルで取引されているので、過度なインフレに対処するために多くの国は自国通貨高ドル安相場を容認せざるを得なくなり、ドル安相場に歯止めがかからなくなっている。
通常ならば、過剰に動いたならば大きなリバウンドも当然発生しジグザグ


のラインを作って相場は上がっていく。しかし今回の場合、マーケットではリバウンドらしきリバウンドも無く一方向に相場は進んでいっており調整が無いままに動きが加速していっている。
この歯止めがかからずリバウンド理由として私が考えているのは、マーケットにおける主要PLAYERの交代である。
マーケットは指揮者が居ないオーケストラみたいなものだ。
それぞれがピーピー
と気分が赴くままに奏でれば不協和音となりハーモニーは聞き取れず、相場は行ったり来たりのレンジ相場になる。一方、力強いコンサートマスターが居れば、長いモノに巻かれろでみんながコンサートマスターに合わせるようになるので、ある一定のハーモニーを奏でることができるようになり、相場は一方向に進むことになる。
緩急はコンマスの気分次第かオーケストラの疲れ具合により、相場はリバウンドしたりまたトレンド方向に動いたりしながら進んでいく。
しかし、近年、そのオーケストラの中に割り込んできたのが新興国の中銀の存在だ。オーケストラのルールをよく知っている先進国の中銀が目立たない様にこそこそと動いているのに対し、新興国の中銀はルール無用で堂々とオーケストラのハーモニーに逆らう不協和音を大音量(豊富な資金量)で奏でている。
そのあまりの音量の大きさに逆にコンマスを含めたオーケストラ全体が引きずられ、新興国の中銀に合わせた演奏をせざるを得なくなっているのが現状だ。
この新興国の中銀、特にBRICSの外貨準備高は全世界の中銀が準備している準備高の約40%にあたり(大部分は中国とロシア)、特にアジア系中銀は自国の輸出産業を擁護するために連日介入を行っていると言われている。介入では当然ドルを買う必要が生じるので、これ以上外貨準備高でドルを増やしたくない中銀がユーロやオージィドル、ポンドを増えたドルを使って買っているというのが、現在のドル安急激進行の主な理由だろう。
この中銀のトレードの一番悪いところは、利幅を得ようという考え方が無いところだ。
例えば、通常投機筋が利益を得ようと思ったらトレードは一方通行ではなく双方向となる。
つまり、ドル円が83円にあるときに投機筋だけの円買いで3円円高が進行し80円になったとすれば、そのまま置いておいても利益はカラなままなので投機筋はドル円を手仕舞いし同じ投資金額だけ売り利益を確定する。
このドル円の手仕舞いで3円分円安になるから83円に理論上は戻ることになる。
中銀の場合、トレードで利益を確定させる必要が無いので、この手仕舞いが発生せずリバウンドの動きが発生しない。更に中銀のポジションにのっかってポジションを持った投機筋が利益を確定させて小さなリバウンドが発生したとしても、「下がったから買おう~♪」と投機筋だったらプライスを入れないようなレートで売買を行う。
で、相場は大きなリバウンドが無いままに一方向の動きを続けることになる。
では、この相場に終わりはないのか。
あるとすれば、
1:先物相場に対する投資規制が明確に決定されること。
サルコジ大統領が先物への投資規制を盛んに訴えているが道理だと思う。でも、先物へ資金を投入していのはほとんど米系金融機関なので、アメリカがいい顔しない。
2:アメリカが利上げ時期を明確にすること。
アメリカが生み出したこのジャブジャブ相場。アメリカが利上げすれば資金のある程度の部分はアメリカにもどおることになるだろう。現状アメリカは利上げを渋りまくっているが、アメリカの景気は正直そこまで悪くはないので、そろそろ上げる時期にきていると思う。
但し、上記の事柄が発生しドル安に歯止めがかかったとしても、どのくらいリバウンドするかと言われれば正直不明である。なぜならば、ユロドル・オージィドルロングのポジションを保有しているのが中銀である以上、利益確定の売りを入れる可能性が少ないからだ。 だから今からポジションがまき戻ってユロドルが1.20まで戻るとかは思ってはいけない。戻っても、1.35がマックスじゃないだろうか。オージィドルについては原油高・穀物相場高の影響が大きいので何とも言えないが、それでもパリティまで戻ることは難しいのではと考えている。
そして、このドル安のリバウンドの動きが発生するとすれば一番大きく動くのはドル円ではないかと私は思っている。
基本、投機筋は中銀には逆らわない。円高は阻止するという明確なメッセージが中銀から流れている以上円ロングのポジションよりも円ショートのポジションを獲りたいのが投機筋である。だからこそユロロングのポジションと円売りポジションが双方ともに積み上げられるという矛盾が発生しているのである。