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「Helpless」、「ユリイカ」、に続く青山真治監督の”北九州三部作”最終章。
出演:浅野忠信、石田えり、宮﨑あおい、オダギリジョー
これはものすご~く見応えがありました。
人の運命や残酷さ、複雑に絡み合う人間関係、そこから噴き出す感情、すべてがリアルに描かれ、その緊張感に息を呑みます。
しかしながら、その運命に翻弄される男達をさらに大きな、とても大きな母性で包み込む女性達。
そう!
この映画の根底に描かれているのは、その全てを包み込むような母性をもつ母親、女性の医大さ、大きさ、美しさ、強さ、だと思いました。
それを完璧に演じ、表現している、石田えりの存在感がとにかく凄い!!
もちろん主役の浅野忠信や宮﨑あおいも素晴らしいんだけど、映画で描かれる母親の母性の大きさ、強さそのままに、石田えりのスケールがケタ違いだったりします。
映画を見終わったあと、心にズシリ!と残る”母は強し!”という言葉。
キャストもかなり豪華だし、この作品は見て損はないと思います。
一応、”北九州三部作”ということで、前2作に出ていた浅野忠信や宮﨑あおいは、その作品の役のまま出てきて、ところどころ前2作のエピソードが入り込んでクロスする場面もあるのですが、そこが分からなくても(分かるにこしたことはないかもしれないけど)十分に見応えは感じられると思います。
私は「ユリイカ」は見ましたが、「Helpless」の方は未見です。
それでも普通に見れました。
先に「サッドヴァケイション」を見て、それを入り口に”北九州三部作”を逆に見ていくのもアリかもしれません。
で、そのうえで時間があればもう1度「サッド~」見る、みたいな。
それでもいいんじゃないかと思います。