2歳戦は厩舎力の戦場だ
― 勝利数トップ10から見える「本当に強い厩舎」―
2025年の調教師別勝利数トップ10。
まずは事実から見ていく。
1位 杉山晴紀(61勝)
2位 斉藤崇史(53勝)
3位 中内田充正(49勝)
4位 矢作芳人(45勝)
5位 友道康夫(45勝)
6位 木村哲也(44勝)
7位 上村洋行(43勝)
8位 藤原英昭(40勝)
9位 斎藤誠(38勝)
10位 大久保龍志(38勝)
だが――
総合勝利数=2歳戦に強い、とは限らない。
ここからが本題だ。
総合力と“2歳即戦力”は別物
例を見てみる。
● 高効率型
木村哲也
勝率23.0%/連対率40.3%/3着内率46.1%
中内田充正
勝率20.2%/連対率34.7%/3着内率45.0%
→ 出走を絞り、質で勝つタイプ。
→ 2歳戦との相性は極めて良い。
● 数で押す総合型
杉山晴紀(61勝・勝率15.0%)
斉藤崇史(53勝・勝率15.7%)
→ 出走数が多い。
→ 2歳も多く使うが、仕上げ精度は厩舎ごとに差。
2歳戦で見るべき3つの指標
① 勝率20%超え厩舎は“初戦完成度”が高い
勝率20%超は
年間を通しても極めて優秀。
2歳戦は経験値がない分、
完成度が勝敗を分ける。
この観点では
木村哲也
中内田充正
は明確に“仕上げの精度が高い”。
② 連対率・3着内率は安定度を示す
木村哲也厩舎:3着内率46.1%
中内田充正厩舎:45.0%
上村洋行厩舎:43.0%
→ 馬券軸にしやすい厩舎。
2歳新馬戦で
「まず崩れない」厩舎は重要。
③ 勝利数上位=2歳投入頭数が多い可能性
杉山晴紀厩舎
斉藤崇史厩舎
このタイプは
“母数が多い=当たりも多い”。
POG向き。
■ タイプ分類(2025年版)
🔵 即戦力仕上げ型
木村哲也
中内田充正
→ デビュー即勝負
🟢 総合安定型
杉山晴紀
斉藤崇史
→ 出走数で上位維持
🔴 海外・大舞台志向型
矢作芳人
藤原英昭
→ 2歳は通過点設計
2歳戦で馬券に活かすなら
✔ 勝率20%超 → 初戦狙い
✔ 3着内率40%超 → 軸候補
✔ 勝利数多い厩舎 → POG向き
数字を見るだけで
“厩舎の思想”が浮かぶ。
■ まとめ
2歳戦は
馬の能力差よりも
「厩舎の完成度差」
が結果に直結する。
2025年トップ10を見る限り――
・質で勝つ厩舎
・量で勝つ厩舎
・大舞台設計型
は明確に分かれている。
2歳戦は
未来のクラシックを占う場であり、
厩舎力が最も可視化される戦場である。

