【マレーシア】オランウータンに会いにボルネオ島へ | 記憶のゴミ屋敷

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50歳を過ぎて片付けがしたくなった。
捨てるためには何があるかを認識し、お別れをしなくてはならない。
一番時間を費やした旅の話の袋に辛い記憶を紛らせて捨ててしまおうと思う。

マレーシアの首都クアラルンプールを経由してボルネオ島、コタキナバルへ。

コタキナバルのホテルで1泊し、翌日国内線でサンダカンへ移動、

セピロックのオランウータン保護区近くのB&Bを拠点とした。

オランウータンに会うためだけに、1週間毎日会いに行く予定を立てた。

 

オランウータン保護区は、親と逸れた子や、ペットで飼われていた子たちを森で暮らせる

ように慣らしていくリハビリ施設。

 

園内に設けられた木道から様子を見るはずが、オランウータンたちはその木道でまったり。

まだ森にかえる気はなさそうだった。

 

 

 

 

 

 

小さな子達が、柔らかい葉っぱをちぎっては別のオランウータンに渡し、

ちぎってはまた渡し、と、遊んでいた。

遊び相手が何処かへ行ってしまうと、

今度は私の方に葉っぱを差し出してきた。

触れてはいけないから少し離れて様子を見ると、

仰向けに寝そべったまま

ずりずりとどこまでも寄ってきて葉っぱを手渡された。

ありがとうって1枚受け取ると、また取ってきて、

次も、また次もどんどん葉っぱを渡された。

 

連日楽しいオランウータン観察。

 

 

       

        オランウータンの餌目当てに来るピックテイルモンキー

     

 

最終日、観光客が少ない時間帯に行くと、

長いツルにぶら下がって遊んでいる子供のオランウータンがいた。

2匹で激しく戯れあっている姿を暫くの間遠くから見ていると、

1匹が急に私の足元に来て、戯れようとしてきた。

逃げられない状況で、手を噛まれたら痛そうだから仕方なく膝を差し出した。

オランウータンは私の膝をカプリと噛み、本当に嬉しそうな目で私を見上げた。

痛い、、、。楽しいのか? 

膝をぐいぐいと動かしていると、噛むのを止め、靴紐を引っ張って戻って行った。

膝にはまあるく歯形が出来ていた。

 

紫色の歯形を土産に、保護区を後にし、

ちょっといいホテルに移動。そこから野生のオランウータンを見る1泊ボートツアーに

出かけた。詳細は2度目のボルネオ旅で。

 

クアラルンプールに戻ってから猿がたくさんいるという寺院に行き、また猿三昧。

ピックテイルモンキーとカニクイザルが主。

 

こうして一番楽しいお猿旅はおしまい。

ボルネオにはこの後2回行くことに。