メキシコ・ラパスへ~2005年メキシコダイビング旅行1 

カリフォルニアアシカ~2005年メキシコダイビング旅行2

コルテス海の固有種たち~2005年メキシコダイビング旅行3

サボテンだらけの無人島でキャンプ~2005年メキシコダイビング旅行4

ペリカンが海に飛びこむ音で目覚めた朝~2005年メキシコダイビング旅行5

無人島のペリカンと謎の生物~2005年メキシコダイビング旅行6

アシカの楽園~2005年メキシコダイビング旅行7

アシカに夢中~2005年メキシコダイビング旅行8

アシカとの楽しい時間~2005年メキシコダイビング旅行9

ジンベエザメと泳ぐ!!~メキシコダイビング旅行10

エル=バホ~メキシコダイビング旅行11

かわいいアシカ~2005年メキシコダイビング旅行12

メアジの大群~2005年メキシコダイビング旅行13

じゃれるアシカ~2005年メキシコダイビング旅行14

のつづき。

☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★


本来なら1日3ダイヴ、ラ・レイーナを2本潜って、もう1本別のポイントを潜るところなのですが、
他のゲストの方々共々、さいごにもう一度ジンベエスイムをしたい!!という強い希望で、

昨日のように先にどこかのショップにジンベエロデオなんかやられちゃってジンベがいなくならないうちに、
ジンベエ探しに行きました。

今日もラパスの港に向かうボートの上は最高に気持ちよい!

でもこの景色を見れるのも今日で最後・・・と思うと、後ろ髪をひかれる想い。ホントさみしい。

生きてる限り、絶対またここに来よう!って、すでにココロに決めてはいるけど、

この最高の景色を目に焼き付け、
この海のにおいと風の気持ちよさを永遠に忘れたくない、という気持ちでボートの上にいた私でした。

さいごにもう一度ジンベエに逢いたい!という想いが通じたのか、
昨日、おとといにジンベエを探していた海域で、いとも簡単にジンベエに逢えちゃいました!!!

めっちゃ感動!めっちゃ興奮!今日1日で私、どんだけ興奮してるんやろ?

アドレナリンが煮えたぎるように、体の中でモウモウと燃えてるようです。


じゃーーーん!!この地球上でいちばん大きな魚!



ジンベエザメくん!!また逢えたね!!

何回見ても、やっぱり思わず 〝うぉぉぉーーーでっけぇーーー!!〟と叫んでしまう。

ああ、夢のようなジンベエスイム!

なんて大きな魚なんでしょう!

なんて素敵な模様なんでしょう!

なんてかわいい顔をしてるんでしょう!



下のクチビル(っていうのか?)のところに、 コバンザメがぴったりくっついてます。



こんなところにくっついてて、飲み込まれやしないのでしょうか・・・???

歯なんてないように見えるジンベエですが、実は

米粒より小さな歯が、なんと3000本以上生えてるんだって!!

プランクトンを水と一緒に飲みこんで濾過して食べるジンベエは、進化の過程で歯が小さくなったんだって。

この大きな体に米粒以下の歯だなんて、こんなに目の前で見ても歯を確認することはできなかったわ・・・





真正面!!カワイイ!





上から見ると頭はかなり四角い




ジンベエくん、あなたはホントに鮫なんですか?
って聞きたくなるくらい、かわいらしいまんまるお目々。



体の大きさからいったら、割合的にはかなり小さい目ですよね。

けど、目がこんなに左右離れた両端についてたら、横にあるものはよく見えるだろうけど、
正面にあるものちゃんと見えるのかなぁ?

鮫の図鑑によると、プランクトンを捕食するのに大きな目は必要ない、って書いてあったけど。 。。





ほら、この下の写真、ジンベエくんの目、こっち見てるでしょ?



ジンベエと見つめ合っちゃった!







大きな口をあけて捕食中のジンベエ。迫力満点です!






ジンベエの捕食シーンをこんなに近くで見れるなんて、幸せすぎです。

だけどジンベエが口を開けるな、という気配を感じたら、思わずちょっと逃げ腰になりました。

大きな口の中に吸い込まれそうだから!!私なんてすっぽり入っちゃう大きな口ですから!











さっきも書いたけど、ジンベエは水と一緒にプランクトンを飲み込み、濾しとって食べる。

プランクトンは、なんと1時間に6000リットルの海水とともに飲み込まれ、

水は鰓孔(エラ)から押し出されるそうです。

この大きな体をキープしていくために、1日体重の1/10くらいの量食べるらしい。

でも大きなジンベエって体重15トンくらいあるらしいから、1日1、5トン食べるってこと・・・??!!




目のすぐ後ろのあたりに噴水孔の穴が見えてます。



噴水孔の穴まで見えちゃうほど、ジンベエのそばで泳げちゃったのです。

ジンベエも特に嫌がる様子もない。

きっと人間も、ジンベエのまわりを舎弟のようについて泳ぐパイロットフィッシュ
(巨大で温和な魚と行動をともにし、外的から自分の身を守ってる魚)が 1匹増えたくらいにしか思ってないのかもしれないね。



陽の光を浴びるジンベエの姿、美しい!







背中の甚平羽織模様とは異なり、おなか側は真っ白です。

腹ビレのあたりをちゃんと見れば雌雄がわかるんですが、こんときは判別できなかった・・・






* * お食事中のジンベエザメ * *

さあ、食べるぞ! 





口を大きく





あーんと開けて 





開口MAX状態!





風にそよぐ鯉のぼりのように




水と一緒にプランクトンを飲み込む!






ジンベエの巨大な尾ビレ。







この大きな尾ビレで主な推進力を生み出している。

飼育されてる大阪海遊館のジンベエザメの平均時速は約2キロらしいけど、このコはどれくらいの速さで泳いでたのかな?

捕食中だからもっとゆっくり泳いでたと思われるけど。

私はもちろん全速力で泳いでました。


5人で一緒に海に入ってジンベエと一緒に泳いでんけど、女性2人はすぐについてこれなくなって船にあがってた様子。

私と、私のバディと、白人男性の3人は、もう夢中で泳いで,、ジンベエについていきました


夢中だったので正確な時間は見てないけど、30分以上、いや1時間近く、ずーっとジンベエと連れ添って泳いでたんです!!

8年近くスイミングスクールに通い続けた甲斐がありました!!

がんばるけれども運動は苦手なほうで、唯一水泳だけが得意だった私ですが、

泳ぐことができてほんとうによかった!!

このラパスに来れてほんとうによかった!!

生まれてきてほんとうによかった!!

今まで生きてきてほんとうによかった!!

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、

顔も知らないご先祖さまにまで感謝!!


とにかくなにもかもに感謝の気持ちと、喜びの気持ちでいっぱいになりました!

そういう気持ちにさせる実力がジンベエには備わっているのです!!




ジンベエと私。



ジンベエの大きさ、伝わるかな?


☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★


楽しすぎる、幸せすぎる、夢のような貴重な時間でした。

ジンベエがいたところは、外洋ではなく、こんなふうに人がすむ建物にも程近いところなんですよ。



水深も10メートル程度しかない浅いところでした。




つづく・・・