美しい蓮の花が咲く、オ-ストラリア・クイーンズランド州のとある水辺。
そこで出会ったのは、セイタカコウ(Black-necked Stork)。
漢字で書くと、背高鸛。背の高い鸛(コウノトリ)。
いろんな種類の鳥さんが生息するオーストラリアでも、
コウノトリはこのセイタカコウ1種のみだそう。
セイタカコウというだけあって、かなり背が高い。
オーストラリアではエミュー、ヒクイドリ、ツルの次にデカい鳥さんなはず。
ちなみに目の色が黒っぽいのが♂で、黄色いのが♀。だからこの子は♂ですね。
こちらはカカドゥ国立公園のイエローウォータークルーズ船上から見たセイタカコウ。
夕日を浴びるセイタカコウ。
英名はBlack-necked storkやけど、ほんまは首は黒くない。
私の写真がアレで伝わりにくいけど、ほんまはメタリックな緑がかった青色なんです。
私は日本人なので、“コウノトリ”といえば、
白黒カラーでちょっと丹頂鶴っぽい鳥を真っ先に思い出すんやけど、
こんな青っぽいコウノトリもおるんやな。ってはじめて知りました。
イエローウォーターにはイカつくて超巨大な野生のイリエワニがウヨウヨいたんやけど、
セイタカコウさんは飛べるから大丈夫なのかな・・・イリエワニって人間も襲うしな。
これは私が昔、結構なお金をつぎ込んで集めてた
オーストラリアの玩具菓子のオマケのセイタカコウ。
(チョコエッグみたいなやつで、オーストラリアの生物がオマケに入ってるねんけど、
私の目当ての鳥類はなかなか当たらず、昆虫が多く出て落胆することが多かったなぁ。)
日本の玩具菓子のオマケのフィギュアは、
海洋堂とかが手がけててかなり精巧な作りやけど、
これは本物のセイタカコウと比べると、足の色も違うし、
その他の部分の色合いも大雑把やし、
表情もコミカルに見える。
でもちゃんと首を動かすことはできるねん。
ちなみにこの子は目が黄色いからメスですね。
こちらはオーストラリアの動物園で見たセイタカコウ。
巨大な巣の上で抱卵中でした。
この写真ならメタリックブルーの色が少しは伝わるかな?
目の色が黄色いからこの子は♀。
この後、かわいいヒナが孵ったのかな。
コウノトリってヒナの頃は鳴くけど、おとなになると鳴かない(鳴けない?)んですよね。
鳴かないかわりにクチバシをカタカタ鳴らすんです。
それにしても大きな巣ですね。
この巣の写真見て思い出したけど、日本の兵庫県豊岡市にある“コウノトリの郷公園”には
コウノトリの巣の実物大模型があって、その上で記念撮影ができました。
たぶん平均的サイズのおとな女子なら、三人は乗れるくらいの大きさはありました。
豊岡ではコウノトリの郷公園で野生復帰させたコウノトリたちが、
空を飛んでたり、餌を探して食べてたり、巣の上にいる姿等を見ることができます。
私の地元の交番には交通事故者数が掲げられているところに、
豊岡の交番ではコウノトリの生息状況が掲げられてました。
町全体で大切にされてるのが伝わってきました。
コウノトリという鳥は、
幸せを運んできてくれる、
赤ちゃんを連れてきてくれる、
出会うだけでラッキーなことが起こるなど、
人々を幸せな気持ちにさせてくれる伝説がたくさんある
世界中のいろんな国の、誰からでも愛される鳥なんですよね。