Richard Henshall/The Cocoon

Hakenでも活動している方のソロ作品ですであり、19年のプログレ作品です。

一曲目Pupa/優しいSEから始まる曲途中からアルペジオ、不穏でアトモスフェリックな変化から以前のレプロスを感じさせる変拍子のあるオープニング。

二曲目Cocoon/二曲目から10分超えの大作。電子音から始まる。静と動のギャップが素晴らしい曲さすがHakenといったような曲ですね、変拍子絡めたリズムがとてもステキ。テクニカルなドラムも素晴らしいですね。そしてテクニカルなギターソロ、バッキングもとてもテクニカルで作りこまれている印象。

ボーカルも雰囲気にあっていいコーラスワークなども使われていますね.ボーカルの後はギターソロ、プログレらしい一体感を感じさせるテクニカル内容。ジャジーな展開になりながらもテクニカルなギターソロは安定していますね。五分過ぎたあたりからHakenのような雰囲気がありながらもサックスソロが展開、キングクリムゾンのようなひりひりとした展開がとても心地よいです。そこからの第二ギターソロもキャッチーでもテクニカルでもあり、とても聞き疲れしない音使い、ここから静寂パートへ。その後再びボーカルパート。何かを構築するように盛り上がっていくところがとてもステキ。

三曲目Silken Chains/これも8分超えの作品。テクニカルなキーボードから入る作品、優しいバッキングがいいですね。ここでのびやかなボーカル。この曲はボーカルが良く目立ついい曲ですね。プログレ好きならツボをぐいぐいと突いてくるパートがありとてもステキ。3分過ぎからキャッチーでテクニカルなギターソロが入ります。緊張感のある曲展開が続きますね。キーボードとギターソロが絡み合い。張りつめたパートが続きます。後半の盛り上がりが、カタルシスを感じます。そしてまた静寂パートへ

4曲目Limbo/約4分のコンパクトな作品。鐘の音のようなSEが入り静かに幕が開きます。ギターはアルペジオを駆使し、ボーカルも引き込むような雰囲気に飲みこまれます。

5曲目Lunar Room/8分超えの大作。打楽器の音から静かに始まる曲。強くささやくボーカルがいい雰囲気を作り出しています。ここからポエトリーなボーカルののちアトモスフェリックなパートへ。さらに、さらに静と動が入り乱れたパート。キーボートの使い方がとてもうまい印象、そこからギターソロへ。手癖ではない、変化のある早弾きなど聞きどころ満載ですね。ずんずんとテンションの高いリズムから静寂になり終幕。

6曲目Twisted Shadows/この作品はドリームシアターのジョーダンルーデスがゲスト参加しています、美しいピアノから始まる曲。そしてレプロスのような刻みリフ。そしてコミカルなテンポチェンジ。緊張感を維持したままサビへ、4分過ぎからジャズのようなギターソロそこからヘヴィなギターパートへ。そしてジャズのようなギャップのあるパートからキーボードソロ。ドリムシファンならすぐにわかるジョーダンのソロですね。

7曲目Afterglow/清潔感のあるSEからクリーンなギターが入る曲。スネアドラムが印象的なパート。キレイなパートが続きます。そこからボーカルへ。壮大なパートへと続いていく過程が印象的。そこから変拍子を交えたテクニカルなパートへと変貌。別の曲に変わったかのようなパートからの静寂パートへ。

総評90点、Hakenのソロというところでも期待できる作品でしたが、聞いてみたら期待以上の高クオリティな作品。プログレメタル好きなら聞いて損はしない作品だと思います。