セマナサンタ④花の絨毯アルフォンブラ

 

世界遺産都市アンティグアの碁盤の目の石畳の上に、セマナサンタの期間には花や葉っぱなどをしきつめて、作られるものを花の絨毯「アルフォンブラ」を見ることができる

 

プロセッション自体も見ものだが、このアルフォンブラも芸術的な作品もあるので見逃せない。

 

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左:プロセッションが出発する教会前からアルフォンブラの道も始まる

右:みんな1つ1つのアルフォンブラを見て楽しんでる

 

 

アルフォンブラは花びらをしきつめたもの、カラフルな粉で作ったもの、松の葉をベースにまわりを飾ったもの、またフルーツやその他模型が置いてあるものなど、アルフォンブラの作り手によって華やかさやセンスも様々である。セマナサンタはキリスト系の宗教行事であるのでヘスス(神)の模様が入ったものが多かった。

 


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アルフォンブラ作成の様子

 

カラフルでかなり凝ったアルフォンブラには人だかりができていたし、質素なのはみんな横目で素通り状態である。

作成されてからプロセッションが通るまでの限られた時間にだけ見ることができる。おそらく作られてから24時間以内には跡形もなく消えてしまう。

普段は車も通る道はセマナサンタの日にはプロセッションの経路が通行止めとなり、普段は人や車が通る道にアルフォンブラを作成するのである。

これらのきれいな、アルフォンブラの上をプロセッションが通り過ぎてゆき、何人もに踏まれたアルフォンブラは最後には無残な姿になるのである。

 

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左:細かい作業中
右:長いアルフォンブラ



プロセッションが通るまでにはアルフォンブラを完成させないといけないのだが、周りのアルフォンブラが出来上がってるのに、のんびり作っている人もいた。アルフォンブラは誰がプロセッションの道のうちどこに作るのか詳細はわからないが、自分の家の前にアルフォンブラを作ってる人をよくみかけたので、アンティグアの町に住んでいる人の自由参加なのかな?

朝にプロセッションがあり、また昼からも別のプロセッションが通る場所は1つ目が通り過ぎたあと、またせっせと作っていた。1年で1回だけなので本当にみんな真剣だし楽しんでるようにも見えた。

プロセッションが通ったあとの無残な姿になるアルフォンブラだが、フルーツなどで飾ったものやきれいな花束がおかれたものなどは、通った後にその花束やフルーツを持って帰ってる人もいた。これを書いてしまうと味気ないかもしれないが、プロセッションの最後尾には清掃車が控えているので道が散らかりっぱなしということにはならない。