グァテマラ生活⑨対照的なスペイン語教師

 

対照的なスペイン語教師

 

 

グァテマラでのスペイン語レッスンは2名の先生に教えていただいた。

 

非常に対照的な二人だった。

 

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左:10時頃の休憩時間に軽食をいつも食べてたシルビア、学校付近のトスタードス屋にて発見!
 

マエストラ シルビア

特徴

30代後半のベテランで4児の母親で、「おかん」っていう少々メタボは体型。

最初はかしこまりながらも笑顔もありやさしい感じでリラックスしてレッスンを受けれた。ベテランなだけあって、話し方もゆっくり話してくれて、子供と話すような感じでレッスンをしてくれた。

レッスンはあまり文法や練習問題はせずに、食事の話が中心で雑談が多く、まわりが静かにレッスンをしてる中で、我々は2対1でレッスン受けていたせいもあって、笑い声が響いていた。「日本人はおとなしい人が多いけど、あなたたちとのレッスンは笑ってばかりで楽しいわ」って言ってたな。

 

怠惰に・・・
宿題はどっちでもいいわぁって感じで、きつくはなかった。

スペイン語で何か書いてきたら、見てあげるねって感じで強制ではなかった。

そのうち、気がゆるんできたのか、レッスン中、ガムやら飴を食べだして、大あくびも目の前で平気でやってるし、髪の毛をさわって、気に入らない毛をさがしてプチプチ抜いて床に捨てていた。

そのうち気づいたが、レッスンが終わる少し前に問題をさせて、その間にシルビアはトイレに行ってる様子。レッスン終了とともに、他の生徒や先生もトイレ行って混むから、それを狙って今問題させてるな?!って気づいたよ。

あるとき、「この仕事は、おしゃべりしてるだけだし楽ちんだわぁ~」って言ってた。それを言ってはだめでしょ!!

 

苛立ちも

3週間目の半ばに、生理のせいかどうかわらないが、イライラしてるみたいで、椅子に座らず本人は立って左右に行き来しもって歩きながらレッスン。しかも「もうできた?」って言い方も怖い。怖い雰囲気で急かされたら、余計に焦ってできないんだけど・・・最近めちゃ怠惰やし、我々には時間がないからもっと引き締まった雰囲気で勉強したいし、悪いけどこのあたりで、シルビアは潮時って思った。

で、スペイン語学校「ATABAL」では木曜日のレッスン終了後に次週は継続するのかどうか?先生を代えたいかどうか?授業内容のスピードや理解度などのアンケートを提出するので、継続しないところにチェックしたよ。

 

未来形で探り

 

我々はシルビアに、2ヶ月半はアンティグアに滞在してスペイン語習うし、あなたがいいわぁって1週目に話してたので、彼女的には安心していたのかもしれない。我々の突然の退学はおそらく、3週目の金曜日朝に聞かされたのか?翌朝の金曜日最後のレッスンでは、いままでの怠惰さが急変した態度であった。

しかもそのときは過去形を習ってた最中だったと思うんだけど、「今日は未来形を勉強するわ」って言い出した。しかも近未来形で近い予定で決まってることを話す言い回しなのだ。いっぱい今後の予定について例文を言わされたり、書かされたりした。これって、これからどうするつもりか聞きだしたくて、急に近未来形をやりだしてんなぁって、旅友も私もピンっとすぐにきたよ。

 

シルビアが最後に、スペイン語の勉強が嫌いになったの?って聞いてきたから、頭を休めるために2週間ほどグァテマラ国内を旅してからまたアンティグアに戻りますって言っておいたよ。

 

あれからATABALには戻らず、CANOへ学校を代えたが、町は狭いのでジムに通うときシルビアにも数回遭遇したね。

 

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左:建物の壁の病院の看板。静かにって意味してる?


マエストラ イングリ

特徴

22歳という若さで、グァテマラでは細身に見える、本人は言いたくなさそうだったが、おそらく教師なりたて。

5人兄弟の末っ子で、独身ではあるが彼氏アリ、アンティグアでであった人の中ではわりと美人。

まだ慣れてないせいか、話すスピードが普段どおりである。人見知りをするタイプで、他の教師ともあんまり仲良くしてる様子が無く、心を許してる雰囲気になるまで、かたい雰囲気のレッスンだった。

スペイン語学校「CANO」では、レッスンの方式に決まりはなさそうで、各教師は独自のやり方で教えているようだった。

 

厳しく熱心

イングリはいつも手書きで文法をザラ半紙に書いてきて、説明してくれて、それを写させて教えてた。練習問題はどこかからコピーしてきたのを使ってきた。

イングリのレッスンで文法はどんどん進んでいったから、けっこうきつかったけどおかげで、接続法のさわりまで一気にすすんだ。それに伴う単語力はないかもしれんけど。

イングリは宿題が毎日たくさんだしてきた。練習問題+スペイン語で日記でも何かのテーマでもいいからノート1ページ分くらい書いてくるという宿題。1度忘れていったら怒ってたし、毎回頑張って書いたよ。これがけっこう時間がかかって、だらけてる時間はなかったなぁ。

 

順序どおりでなくても・・・

ちょっとそれはヤバイやろ!って思ったのが、テキストどおりでないとダメっていう固さ。例えば1つの文法で10通りの使い方があったとしたら、その10通りの使用方法を必ず順番どおりに言わないといけなかったこと。順番なんていいやん!10通りの使用法が理解できて覚えていたら順番は関係ないやん!

でもダメなんです、順番どおりに言わないと、「それは後よ!」って言って、次の順番のを思い出せなくて止まっていて、分からないって言ってもヒントを少しくれて簡単には次に進ましてくれない。けっこう待ってくれるんだけど、だんだんイライラしてる様子がわかる。

1度は順番は重要ではないと反論したけど、なんかあかんかった気がするなぁ。イングリは表情でわかりやすくてすぐ顔を赤くしてもしかして、怒ってる?っていうのが分かる。

まだ若いしイングリには一生懸命さがあるから、そこは妥協しておいたよ。順番はどうでもよいと思ったから、日本語でわからんようにカンペ作ったときもあるのだ。

 

慣れても熱心
そのうち、彼氏ネタや軽いシモネタを話したら、顔を真っ赤にして笑うようになってきて、イングリもだんだん心を許してる雰囲気がわかった。「教師は忍耐が必要なの」って言ってたイングリも、徐々に、イラダチも表に出やすくなってて、例文を言わされえるとき、ネタ切れで思いつかないとき、いらだってるのが分かって怖い時もあった。

でもイングリの熱心さは教えてもらってる期間中は衰えることはなかったなぁ。融通利かないところがあったけど、熱心な人だったしイングリには7週間お世話になったよ。

教師なりたてだから知らないが、かなり熱心な教師だと思ったけど、そのうち何年もこの教師の仕事を続けていたら、シルビアや他の先生(あくびしてだるそうにレッスンしてる先生をけっこう見たよ)怠惰になるんだろうか?

最後の日に、宿題の文章作成で、今までのイングリへの感謝などを書いたら、イングリは泣いてたなぁ。

 

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左:マエストラのイングリ

 

全くの初心者だったらシルビアみたいなタイプの方がリラックスできてお勧めと思う。イングリはまだ新人だし忍耐力はまだまだのように思ったし融通きかない部分があるから、子供を扱うように、ゆーっくりしゃべってあげて初心者をレッスンできるのかどうかは少々疑問、でも熱心度は高いのでみっちり勉強したい人に向いてる。

 

自分たちはこの、この対照的な二人の順番で教えてもらえてよかったと思える。


やっぱりグァテマラ

ついでだが、二人ともレッスン中に問題やらせてる合間に堂々と携帯電話でメールしてたな。それと、教師の数分の遅刻はグァテマラで通っていたジムのインストラクターさんと同様で日常茶飯事であった。これはグァテマラだから別にどうってことないんだろうが、日本社会ではヤバイやろうなって思った。