グァテマラ生活⑪食中毒とおくすり

 

グァテマラの食中毒は強烈であった。今までタイとベトナムとトルコで強烈な食中毒は経験済みなので、感染したときには、「あーあー、とうとうきた!」という諦めとともに苦しんだ。

 

市場で買った生野菜とか、ガイドブックでは不衛生なので避けたほうがいいとか書かれているコメドール(市場の食堂)やら屋台で毎日のように食べていたから、いつ食中毒になってもおかしくはなかった。

 

2ヶ月半滞在で私は2回食中毒になったけど、まだマシな方?

 

症状の強度は日本では味わえない。

アジア系とは異なり、ひどい嘔吐と高温の発熱はなかったからまだマシ?でも苦しかったよ。


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左:子豚を売ってる

右:ひよこが売ってた
 

1回目(05/02/2008)

私が1回目感染。「あーあー、やっぱりグァテマラや~やっちゃったよ」って感じで食中毒を自覚。風邪かなっておもってたらあっという間に下痢症状へ、夜中に発症してたから薬局とかもあいてないし、持参してたクラビットっていう抗生物質を即服用したおかげで2日程度で完治した。

このときに、今後のためにもって思って薬局へ抗生物質を買いに行った。4Tab(1回1Tab1日2回の2日分に相当)でQ48の価格だった。グァテマラ人にしてはずいぶん高いのでは?学校の先生に値段を言ったら、やっぱり高いって言ってた。よく見たら、ポルトガル製であり、輸入の薬だから高かったのかも。後に、他の薬局で同成分でグァテマラ製のを安価で買いこんだ。

しかし食欲がないときに、グァテマラで食べれる食事ってカルド(スープ)しかないなぁ。そう考えたらどの料理も濃いのかも。

 

2回目(11/03/2008)

 

2回目感染したときはおそらく、夜ご飯に食べたサルピコンが原因と思われた。そのサルピコンを買ったコメドールのおばちゃんはめちゃめちゃメタボで「しずく体型」だったし、サルピコンをミキサーで作ってくれるとき、手ですくって(相当な量)味見してたなぁ。手ぐいしてる姿がちょっと、満腹中枢とか壊れてそうと思うような食べっぷりで、頭の中に強烈に印象に残った。一晩中下痢で苦しむ中、真夜中のホテルのドアをドンドンっとたたく音も聞こえつづけてるし。。。夢で「しずく体型」のおばちゃんの顔が出てくきて、悪夢みたよ。

地元の薬のほうがよいと判断し、グァテマラで買った抗生物質(シプロキサン)を即服用。このときは1回目よりやっかいな感じで吐き気もするから、ナウゼリンも一緒に服用。私はすぐに細菌を抗生物質でたたくので、2日程度で治った。

やはり薬は常備しておくのがよいと実感した。

 

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左:グァテマラのバスコレ

右:アンティグアのメルカド(市場)

長期化した食中毒症状はアメーバ感染だった(09/02/2008)

次は友達が下痢・嘔吐・食欲不振になり最初は私には効果が見られた抗生物質「クラビット」をのませましたが、効かなかったのでこっちで買った抗生物質「シプロキサン」を2日間服用したけど、それもまったく効かず。
こいつはやばいなぁって危機感。
風邪か何かわからないが下痢症状は続く。
学校の先生に話したら、「ジョドクロリーナ」ってのを下痢時に、1回2カプセル飲むとすぐ治るっていわれたのですぐに学校近くの薬局に買いに行った。
1カプセル2Q〔30円〕と、一応一回分の2カプセルだけ買った。先生からは1つだいたい1Q~1.5ってきいたのでちがう薬局にも買いに行ったら1カプセル1Qだった。まったく同じ薬だった。
その後、この薬局のパティーを信じて、何かあったら相談しにいってたよ。
こっちではOTC(市販のお薬のこと)ではない医療用の薬が薬局によって値段がちがう。薬価(国の定めた薬の価格)が決まってる日本ではありえないこと。

薬局の人にも念のため服用方法きいたら1回に2カプセルを8時間ごとにのむって言ってた。
あとで成分見たら、1カプセルにロペラミド2mg含有や。
日本で同様の成分が含有されてる「ロペミン」という下痢止めはたしか1カプセル1mgで、通常は1回1カプセル程度やったはず。
グァテマラでは1回に日本の4倍量飲むことになるねんなぁ。

結局「ジョドクロリーナ」を示どおりのんだけど効かず、再び薬局に相談しにいったら、アメーバ除去用の薬「Secnidazol 500mg」を出してきて、大粒の錠剤を眠前に4錠いっぺんに服用とのこと。えらいキツそう。でも地元の薬局の人を信じて友達に飲むことをすすめた。服用後吐き気と、骨の痛みでくるしんでたけど、翌朝に下痢はなくなりお昼には完治していた。さすが地元の薬。
 

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左:お世話になった薬剤師のパティー

右:アンティグアのメルカド(市場)


処方箋なしで買える

グァテマラ滞在後は中南米を旅する予定なので念のため「secnidazol」と「ジョドクロリーナ」と「シプロキサン」は買い込んだよ。後に、「シプロキサン」はペルーでお役に立ちました。

アメーバの薬はまだ持ってるけど当分使うことないやろなぁ。

ついでに、日本では医者に処方してもらわないと買えない、アレルギーのお薬のクラリチンと同成分のお薬もずいぶん安かったので、花粉症用に買い込でおいた。

グァテマラは医師の処方箋がなくても薬が買える国だが、同じものでも薬局によって値段が異なるので要注意である(自由価格設定なのかしらないけど、薬剤師もぼってくるんか?って思ったよ)。

 
他のグァテマラ式食中毒時対応
それ以外にも学校の先生が葉っぱをせんじてくれた。
また時々夕食を買いに行く屋台のおばちゃんにこの方法で絶対効くって力説された方法があった。ライム3個分を絞って塩入れて、なんかよくわからん薬〔成分みたら重曹とかクエン酸やった〕をかってきてくれて、それとまぜて飲むとのこと。
個人的には化学物質を信じてしまうので、かなり原始的やなぁって思ってしまった