夢見がち [ 結城沙羅 ]
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試しに、炭酸を飲んでみたら

気持ち悪い!

沙羅は炭酸もアルコールも飲まない

けれど

TVでお通じに良いとか

血糖値の高い方

温泉に入るだけとか

温泉水を飲むだけとか


一寸昔、頂いて呑まずに何処かに隠れていた

炭酸水を思いだし

「呑んでやろうじゃない!」と

実験

そんなに、炭酸がきつい訳ではないわ

でも、気持ち悪い


もう、呑めそうにはないわ


天才君のお子さん

とっても良い回復力

もう、移動に機械はくっついていない

点滴は、仕方が無いですが

酸素とか

心電図とかはね、良い子!


病人さん?

朝、昼は変わらないお食事

アイスクリームを小さいカップ四分の一

夕食が

お肉だけを炒めた物に

お茶漬け


今はとにかくバナナがお気に入り

ご自分で皮をむいて召し上がる


今日は一寸怖かった

お手洗いに連れて行って

ドアを閉め

終わって、声が聞こえる迄

ドアの外に待っているんですが

もう、終わるだろうけどと思っている頃

ドアがバタンと閉まった


酸素のチューブを引っ張っているので

何故閉めたんだろうと思って

声をかけようとしたら

「おーい」と小さく呼ぶ声

ドアを開けると

床に尻持ちを付いています


昨年末に、床マットを

分厚く、滑らないものに

みんな、入れ替えをしましたので

滑って転んだのでは無く

ドアの取っ手を持って立ち上がる時に

手に力が入りきらなかったようです


手を持って引っ張るのは

それでも怖いので

身体を持ち上げようとするのですが

僅か35,6kgの方でも

全く此方だけの力で引っ張り上げようとするのは

重いです


病人さんの腰に

ベルトを巻いて力にすればいいのでしょうが

お腹の部分の

水の塊に

力を入れた時にあたるのではないかと思い

言いだせずに居ます


部屋の出入り口と

お手洗いの出入口に

ほんの2cm程ですが、段差が有るので

この部分で

こけてしまわないかと気に成りますし

どう考えても

腕の力が、ご自分の身体を支えきれないのって

辛いだろうと思います


病人さんは

そのせいでって

沙羅に愚痴る事は有りませんので

その事はとてもありがたいです


ベッドで、身体の向きを変えるのに

日に何回か

手を貸さなければなりません

沙羅が重たいと思うのですもの

弱った病人さんでは

自力で向きを変える事も

難しい状態


それに

沙羅に頼り切っていますものね


優しい思いやりが

病気の進行を早める事が有る?

戦う意志が弱くなりそう

声を出せば、、横に居てる状態ですものね


でも

沙羅の心のバランスもね

難しいんですもの


沙羅より