某、広告代理店勤務の彼、今日も私の勤務先の喫茶店に電話をしてきました。今日は金曜日何時もはローテーション勤務で土日のお休みは無いのですが、月に一度ほどは彼に合わせて、土日にお休みを入れます。

 

 金曜日の夕方の勤務が終わる時間に車で迎えに来て、私の勤務時間の終わるのを、新聞片手に気長に待ちます。迎えに来てくれるのはとっても嬉しいのですが、店の中で一時間でも平気で待ってくれるので、気が気では有りません。早くお客様が途切れて、マスターが「もう帰っても良いよ」と声を掛けてくれるのを、今か今かと待っていると、「良いよ」とマスターがウインク。


金曜日は少し遅くなってもお買い物をして、一緒に夕食を作り、彼の家でゆっくり食事をしようと決めています。

今日の食事は鰆の西京漬け、蟹の身を取り出し酢の物にして、蟹の殻でお味噌汁、ご飯は炊く時間が無いのでレトルトです。


蟹の身を取り出し胡瓜と和え、お味噌汁を作る間に鰆の西京焼きを、餅焼き網に乗せ火をつけます。

「ああ!タバコが切れてるさっき車に忘れて来た」と唸っています。

駐車場は50m程離れているので、家の道路向かいのタバコ屋さんに買いに行った方が10m程の距離ですので早いです。


「買って来て!」私に声が飛んできます。大変なヘビースモーカー指からタバコは離せません。鰆をひっくり返してから

「今、ひっくり返した所だけれど、みそ漬けは直ぐ焦げるからちゃんと見ていて」と言い置いて、タバコ屋さんに行って来ました。


玄関のドアを開けると家じゅう煙が充満、

「どうしたの!」と慌てて台所に掛け込むと、ガスコンロの前で腕を組んでお魚を見ています。

「見ていてと言われたから、じっと見ているけど、凄く煙たいね」と文句。


 彼は、お魚が焦げている事に全く気付かなかったようです、煙が出たらガスを消す事も思いつきもしなかったようで、多分家が燃えたら気付いたでしょうが、鰆には火が点いてしまいました。 チャンチャン 是本当の御話。