それに比べれば、平山さんの服装は、外を歩くにはうってつけで、作務衣姿で何時も働いている、ジーパンでは農作業をするときに、動きにゆとりがなくて窮屈だという。


家の前の庭を地道を通って下って行けば、由良川のほとりに降りていく事が出来る。

時に平山さんが、川魚を釣るのに下っていくが、此処は諒助叔父か桐山さんが一緒でなければ下って言ってはいけないと言われている。


由良川の流れがきついのと、川岸に何も柵がされていないのと、道らしい道がなく、夏草が伸び放題に伸びて、川と、農道の区別がつかないので、泳ぎの達者な人でも落ちると岸に這い上がるのに苦労をする、女性の力では自力では這い上がれないらしい。


諒助叔父や桐村さんのように若くて力のある男性でなければ、人ひとり岸に押し上げるのは無理と言われているので、一度も降りたことがない。


今日は平山さんが釣りに出かける様子で、竿を担いで農道を下って行くのが見えた。


叔父は今は仕事中、此処では皆朝の涼しい時間に仕事をする。

2週間前から会社の方が此処に来て仕事をしているの、外では光が強すぎて、パソコンの画面が全く見えないので仕方なく、仕事は家の中の書斎でしている。