福知山では、平山さんのご夫婦が手伝いに来てくれている。


諒助叔父は家で仕事をしていて、会社の方が交代でパソコンを抱えて通ってくる、これは片道2時間ほどの距離、自然の中でのんびりゆったり、気持ちを切り替えて仕事をしようと、諒助叔父が毎年夏の時期は福知山で過ごすので、会社の方も便乗の形、食事は平山さんご夫婦と沙羅が作るので、本当にゆっくり仕事あ出来ると思う。


気をつけるのは、全く見知らぬ都会の人は、田舎に行って何かしようとしても、目立ってしまって、何もできないだろうということで、少しは気を抜けると思う。


桐村さんも足しげく通ってきては、叔父たちの仕事に参加している。

出かけるときには此処でも、誰かと一緒、ほとんどは平山さんのご夫婦が買い物や畑仕事に一緒に連れ出してくれる。


なので此処でも叔父はガードをおろそかにするつもりはなさそうだ、

でも大阪にいる時ほど窮屈な思いはしない。

目の前の自然が癒しの空間を提供してくれるからだろう。


自分の立場を知らなかった去年に比べると今年は用心の意味がわかっているだけに、気持ちにゆとりがある。


そして、友達と遠く離れて時間を過ごすのも本当に必要なことだと思う。

ありさに左右されずに、今日は何を作って食べるか自分で決める。

何時もありさと直美の3人で食事に行くにしても、ありさがカレーと言えばカレーで良いよと言うし、明日はランチに行こうと言えば、お弁当の材料があっても外食をする。


身につける服一つ取っても、綺麗だからとか、今年の流行だからとありさが言えば買ってみようかと思う。


またありさがこんな情報をネットを通して簡単に探し出し、まとめて買えば安くなると持ちかけられるので、つい乗せられてしまう。