探偵事務所に着くまでの間に桐村さんの電話がなった、電話に出た桐村さんが何故か後ろに振り向いて沙羅の顔を見るその様子に叔父も沙羅の顔を振り返ってみた。何だろう。

ふらりとも何にも言わずに探偵事務所まで付いたしまった、沙羅は車から降りる時にドアを開けてくれた桐村さんの目を覗いてみたが大丈夫と言って、ドアを閉めてくれた。

ちっとも大丈夫ではないのに、大人の人は何でも解っていて自分で決められるから良いなと思う。

狭い階段を2階に上がり狭い廊下を通りドアをノックすると、中からドアが開きやせ形の30代の男の人がドアを開けてくれた。