沙羅は、店に来る時には歩いてくるが、帰りには母の運転する車でかえる。

商品を積む為に車でないと不便なので、歩ける距離だが車で通っている。

車だと帰りつくのに10分程。車をガレージに止め荷物を抱えて階段を2段、ドアが内側から開く。

車を駐車場に車を入れる音で父がでt来てくれた。

沙羅の父母はとても仲が良い、沙羅が二人の邪魔をしているのではないかと思う位にである。

荷物を受け取ると、さっさとキッチンに運び

「もう直ぐお風呂が沸くから」と言う。

朝、沙羅が洗ってお水を張って置いたのだ、帰った父が火を付けてくれている。それに、洗濯物も取り入れて在って母か沙羅がたたんでなおす。

その間にどちらかが夕食の準備をするのだ。

今日は、サラダと御みそ汁だけなので沙羅が食事の準備、父が手伝う、

是もいつからだろう?どちらかに強制されて始めた事では無い。

父が母を手伝うのは何時もの事で疲れているからと食事が出来るのをじーっと待ったりはしない。

当然沙羅も小さい時にはお箸を並べたり、コップを取りだしたりする事から始まって、サラダを取り分けたりハンバーグを練ったりと手伝い始めて、小学校も高学年に成る頃には、一人で食事を作って母の帰りを待つこともあった。