翌日、薄曇りで、寒くはなかったが、午後から雨が降り出すかもと天気予報が流れている、

雨でも、車の中から見るだけなので、心配はいらないと、出かけ、1時間位走ったところの、ビルに入って行った、

事務所らしくは見えない、普通の住宅用のマンションのようだが、

近くに商店街らしい賑わいがある。事務所で30分ぐらい時間かかると、いい置いて出かけたので、沙羅は少し、商店街を覗きに行ってみることにした、

そんな距離はないわずか2,30Mくらいだろう、少し角を曲がっているようだが、車も見えるし、と気軽に、おりてビッコを引きながら歩いて行った、ほんの20分位覗いていただけで、何かを買うでもなく、店の外に出てみると雨がぽつぽつと降り出した。

あれ?今の車、沙羅が曲がった角の先を桐村さんの車が走り去っていく、

運転していたのは桐村さんだと思うが、違うかな、何かあったのか、車の鍵を掛けていなかったのに気づいて沙羅はびっくりした、

もしかしたら車を盗まれてしまったのかも知れない、桐村さんはマンションのどの部屋に行ったのだろう、沙羅は最初車を止めた所まで来て、途方に暮れてしまった、

警察に電話をした方がいいのか、でも運転していたのは桐村さんのようだったので、もう暫らく桐村さんが戻ってくるのを待っていたほうがいいか、車のNOも覚えていない、

沙羅は駐車場の車を止めていたところの雨よけになるところを探して腰掛けて携帯電話を取り出しどうしよう、桐村さんの電話番号知らない、