風呂上りに冷たいジュースを飲んでから食事をしたが少し寝すぎて今夜は眠れそうにない、

居間のテレビの前でソファーに足を上げて座り、ビデオを見る。こんなことは聞いていいのか解らないが仕事は何をしていますかと聞いてみたら、

仕事という仕事はしていないが、しいて言えば会社を経営している、

といってもこれも親の代からの仕事で、自分で始めた仕事では無い、

明日事務所に午前中寄ってみようと思っているのだが、一人で留守番大丈夫かな、もし心配なら、静さんに来てもらってもいいが、

あまり疲れていなければ一緒に行ってもいい、今日疲れてしまったので明日は此処で休んでいたかったら、休んでいればいいから。

もしかしたら、川沿いを車で走ればいいから、どうだろうと誘ってくれた。

今日みたいに迷惑をかけると悪いから、留守番した方がいいのだろうが、一緒に行ってみたい、

昼ごろに事務所に寄るようになっているので、10時頃出かけるから、事務所に寄っている間は車で待っていてもらおう、決めて、付いていくことにした。

11時頃に、もう上がって休むというと、手をのばして抱き上げる、本当にこの瞬間沙羅は体ごとそのまま抱かれるような気持になる。

部屋の暖房を入れてくれて、沙羅が洗面所から戻ってくるまで部屋にいる、明日これを着てと取り出したのは昼間にお店で桐村さんが選んでいた服で自分用ではなく沙羅の服を選んでいたようだ、

でもそれは、桐村さんが選んだというより、沙羅が買おうかなと思案して、遊びのための買い物ではないからやめようと結局あきらめた服だった、

春物のワンピースで同色のジャケットが付いている、スカートがちょっとミニになっていて、これを着て靴がスニーカーなのは残念だが、もらっていいのかなと思うが、沙羅用のサイズの女物のワンピースは沙羅がいらないといえば行き場がない

沙羅は喜んできていくことにした。