が、そんな話をしてくれたことはない。

沙羅の好みのタイプ?はそう、それが難しい、

同年輩の男の子はまず無理、

ありさと彼氏の真吾君は同棲している、

女子短大で男性との交流はあまりなかった、アルバイトもしていなかったのでまるで家庭の主婦みたいな生活をしていると思う。

お金の心配をしたことはない。

叔父からは毎月決まって生活費の振り込みがあったし、学費や行事ごとに必要な金額も渡されていたので、アルバイトは禁止されていて自分では少し不満だった

叔父の言わんとするところは、自分を大事に、家を大事に、家族を大事に、ということなのだが、

私には叔父しかいないので、叔父を父のように思っている。だから、男性の入り込む隙間はなかった、

今からそういう人に巡り合えれば良い

このまま2、3年するともしかしたら、諒助叔父が業を煮やして誰かの嫁になれと言い出すかもしれないけど、本当はありさみたいに自分で好きな人を見つけて叔父に結婚させてくださいと報告したい。

話をしていて沙羅は不思議でならなかった、普通こんなこと知らない男の人に話すことではないだろう、聞く方も聞く方だが答える方も答える方だと、急に無口になる、