北風の背に乗り

空駆け上る

高い空にて

問われてある


もっと高くを望むや否や?

望むと思えど

この身小さきゆえ

北風の 速さに

耐えきれず


この場暫く渡るとする

空の何と高き事

風渡れども

青く澄み

遠い山並みくっきりと

旅の誘いに手招いて


共々急ぎ掛けたくなる

北風曰く

今暫しこの地の空を

廻るとしよう


足元見やれば

小さき子供が家路を目指し

マフラーなびかせ

掛けて行く


北風 子の頬を

ピタピタ撫で行けば

見る間に頬を赤らめて

キャッキャと笑い声響くなり

母待つ家路へ

急ぐなり


沙羅より  次へhttp://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=11140651019