joanna- どれが本当の彼女だったのか、未だに私にはわからない。


無邪気に歯を見せて笑う彼女、厳しい目で遠くを眺める、寒気がするほどの美しい横顔、じっと目を見つめられると、思わず動けなくなるくらいの眼差しを持つ彼女の瞳。


「生まれ変わったら、ネコかラッコか炭酸の泡になるの」


いつも酔うと、本気で言う。



いつも、違う顔を見せてくれる彼女に、恋をしない男なんていない。



彫刻のように美しく、冷たい印象。でも、誰より繊細で、相手のことを考えていることを、私は知っている。



彼女の帰る場所になりたいと、願った。


私が娼婦になった理由


私が娼婦になった理由を聞きたいって?

そんなの聞いてどうすんのよ。

なんで聞くのか、まずその動機を聞かせてよ。


まず、あなたが先ね。


なんて冗談よ。ちょっと困らせたかっただけ。


マイナスなイメージを集めたいだけって姿勢じゃないから、答えてあげる。


簡単よ。至ってシンプル。


好きだから。女に産まれて、これ以上楽しいことはない。


ただ、それだけよ。



joannaは、真っ直ぐな、突き刺すような瞳で、一ミリも迷いも、計算も、嘘も含まれていない声と眼差しで、しっかりと私を捉えて、言った。


伏目がちで、口の端と、吐息で、甘ったるく、少し、気怠く笑う、彼女の癖に、私はいつも、同性ながら、落ち着かない気分になる。


もし、自分が、男だったら、彼女を真っ直ぐ見られないだろう。






私は自由が好きだ。


明日を信じていなくて、今、この瞬間しか信じない。


なので、今は一人がいい。



今日、この人をとても愛していても、明日はわからない。


嘘をつきたくないから。相手にも、自分にも。



そばにいて。



と言われても、うんって、言えなかった。



束縛もされたくないし、ふらふらしたいから、このままでいい。




逃げてるんじゃないの?強がりじゃないの?傷つきたくないだけ?


と、言われた。



そうかな。


逃げてるって、何から?


私は、自分からは逃げたくない。


ただ、誰かに迷惑をかけたくない。



私の自由さ、ワガマまで、誰かを苦しめるのは、嫌。


それだけ。



自立って、難しい。


誰かに頼らないこと=自立


これも違う。


誰かに頼らないのは未熟だとも言う人もいる。



ただ、自立をすること=大人


でもないと思う。



完璧な人間なんていないし、かっこ悪い、未熟な人間の方が、がむしゃらに走っている方が、

人間臭くて素敵だ。



私は、ただ綺麗なものだけを見る、甘い人生はいらない。


たくさん苦しんだあとの、小さな光が見たい。