BL小説作家さんとして不動の人気を確立されている一穂ミチさんの一般書。

 

これまでBLじゃない作品としては文庫は出ていたのですが、文芸一般書としては初。

発売直後に買って読みました。

 

書籍紹介を引用すると

 

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。

「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。

初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。

人知れず手紙を交わしつづける男と女。

向き合うことができなかった父と子。

大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。

誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

 

短編作品でそれぞれが少しずつ繋がる、連作というやつで、最後のお話を読んだときに、連作だなと実感します(読めば分かる)。

 

とにかく文章も構成も上手い方なんで、読みやすいです。

内容的にも最近ニュースになった某事件を彷彿とさせるようなものもあったり。

また出来事とだけ聞いていたら多分私はたぶんそうは行動しないだろうなと思っていたであろうことも、その人がそのとき何をどう考えて行動した結果でそうなったのかを一緒に体感していくと、そういう選択肢もありなんだなと思ったり。

 

読んでよかったと思って別に住んでる家族に貸したんですけど(いつ戻ってくるんだろうなあ。あっちの家で一周してから戻ってくるのにそれなりに時間かかりそう)。

 

今日、この本が直木賞にノミネートされたと聞きました。

うへー。凪良さんと同じく本屋大賞の候補にはあがるんだろうなあと思ってましたが、直木賞かい。

すごいなあ。

 

書籍に収録はされていませんが、名刺代わりにどうぞということで、無料で短編(いわゆるSS・ショートストー-リーというやつ)が公開されています。このSSは年代や地域性もあるかもしれないけど、めちゃくちゃいろんなことを考えましたよ。

触れて良いものなのかどうなのかも含めて。

お時間あればそちらだけでも。

 

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イーブックジャパンの他、amazonのKindleとかでも公開されてます。