京都に行く日は往復約1時間読書タイムが出現することになります。
しかも今日は午前中に結構長い別の電車移動もあったので、結果1日で読了することに。
購入したきっかけは新聞広告。
「女子が男子に読んでほしい恋愛小説NO.1」のキャッチコピー。
本屋で平積みにしているのは見かけたことがあるなと思っていて、最近恋愛小説も悪く無いかと思っていたので手に取ってみました。
ストーリーとしては
社会人数年目の彼が、取引先との打ち合わせで十年ぶりにクラスメイトだった女性と再会。
彼女は学年有数のバカ(ぼんやりさん)でいじめられっ子だった。
なのに再会した彼女はイケてる、仕事も出来る女子。
彼は彼女に惹かれていって・・・。
当然ネタバレは避けますが。
これ、本当に女子が男子に読んで欲しい本ですか?
そうだとしたら既に私が「女子」というカテゴリーから外れているのを自覚せねばなりません。
彼女も彼も嫌な人間ではありません。
ですが、どちらかと言えば、男の人の望む彼女がすごく色濃く反映されていると思われ。
実は男性側がこのような彼女を欲しているのでは?と。
女性からすると彼女のワガママというかエゴというか、それを通させてくれる彼が理想ってことかとも。
それを彼の優しさとくくってしまうなら、それって優しさだろうかと考えさせられ。
クローゼットの中からあるものが出てくるエピソードに対する彼の対処、あれはちょっと。
ごめん、それは優しさか?
物語としてはまあほのぼのとしたいい感じで読み進められますが、途中でなんとなーく複数の伏線に気づいてしまい、もしかしてそういうオチではないよね?と思っていたらそのオチだったという、私には厳しいパターンでした。
ごめんなさい、読後感も正直微妙です(はっきりいえばこの終わり方はない)。
あとがきでフォローされてますけど、どんぴしゃ彼女の自分勝手に思えてしまいます。
これから読もうとする際の注意については、作品によってあとがきから読まれる方が多いと思いますが、本作についてあとがきは先に読まないこと、あとがきから抜粋している帯も読まないことを強くお勧め。