以前表紙買いした有川さんのレインツリーの国を読んでいて不覚にも電車の中で涙ぐんでしまった私。

とても良かったので家族にも読んでみたらと薦めてみたところ、家族も電車の中で泣きかかったらしい(笑)。

やっぱり?

涙腺のツボ一緒だねえ。

そして、次にもこういういい本があったら薦めてくれと言われました。

(過去私の本棚からお貸しした宮部さんやら東野さんやらは家族にはウケが悪かった。

 日常生活で人の嫌なところ見ることもあるのになんで本の中まで人の悪意にさらされなきゃいかんのや、というのが家族の持論でございます)


上記の本でバチッと私の涙腺のツボを押さえていってくれた有川浩さんという作家さんにはすごく興味があるのだけれど、どうも現実にそれはないやろと突っ込みいれたくなるようなファンタジー系な話は苦手で(あ、未来設定とかのフィクションでも、これはもしかしたらありえるかも・・・という感じのはありです)、結局有川さんのいわゆる三部作には手が伸びずじまい。


出先で時間が余ったときのために、本はカバンの中に常に1~2冊入れているのですが、この頃そのネタが尽きてきた・・・。

ハードカバーは重いから無理だし、結構同じ作家ばっかりローテーションしているので、よし、三部作の番外編であっても短編集、しかも帯には「ラブコメ」とあるからこれは気楽にいけるか?!と思い手に取ったのかこの「クジラの彼」。


がっさりいえば自衛官の恋愛話です(がっさりすぎ)。

自衛官も人間。

恋もするさ。

まったくその通りですよね。


これこそドラマ化とかダメなんだろうか。

これだったらイメージがどーのとか言わずにドラマも楽しく見られそう。


短編だし説明しちゃうとこれから読む人の楽しみがなくなっちゃうのでアレですが、読後感いいです。

そしてレインツリーの国みたいに、電車の中で泣くの我慢して呼吸困難になる恐れはない(笑)。

あったかーくなれる感じのお話を詰め合わせてみましたって感じ。


このクジラの彼の登場人物がとても魅力的でイキイキとしているので、彼や彼女ら(?)が出てくるなら例え突っ込みどころ満載な設定であっても三部作読んでみようかな・・・とも(心の余裕があるときに)。


東野圭吾さんの「歪笑小説」も読了しているのですが、まあ、あれはいつもの通りなので(いい意味で)読書メモつける感じでもないですし。


いずれも短編で読みやすいので、ちょっとした待ち時間に気楽に読書したい方にはお勧めです。