新聞の下の方の広告で新刊が出たと知り、面白そうだと思ったので次本屋に行ったときに買うぞと。
そして別件で街中に出たときにそうそう、あの本と思い出し、あまり時間に余裕がないのに本屋に行きました。
いつもなら、裏表紙のストーリーを読んで確認してから買うのに、このときは次の用事があったので慌てていて、新刊のところにあったので、タイトルチェックせず小路さんの本であの広告のだ、と思い込み購入。
その後全ての用事を終えて帰宅。
家に帰って袋から出し裏表紙を見たところ。
「小学6年生のカホはある日、ビルの屋上から飛び降りようとする少年を見つける。
彼の名前はハル。
半年前にカホの親友を「殺した」相手だった-。」
ガーン。これじゃなーい(涙)
癒しを求めて購入したのに内容が重そうだよ・・・。
ということで、すぐに読み始めるつもりが少し寝かせる羽目になりました。
でもまあ、いずれ読むんだし・・・と「おまえさん」の時代劇脳から現代脳に引き戻すべく手に取りました。
章ごとに登場人物の視点が入れ替わるのは、小路さんの過去の作品のカレンダーボーイ(だったと思う)と同じ書き方ですか。
(偶然にもこの間読んだ「おまえさん」も後半同様に登場人物の視点を変えて描かれましたが)
以前のカレンダーボーイ(多分)の人物のかき分けが必ずしも十分ではなくて、一瞬どっち?と思うことがあったのですが、今回は登場人物の年齢・性別などから勘違いする余地はjほぼありません。また、各章につけられたタイトルがその混同を防ぐ役目にもなっていていいかもしれません。
読書のメモで悩むのはどこまで内容に踏み込んでよいのかってことですが。
(これから読もうとする人のネタバレになっちゃ申し訳ないので)
個人的には今の現実社会が抱える問題とこうあって欲しいとの夢がミックスされた感じで、夢の部分をイマイチうまく飲み込めない感じでした。
登場人物を痛めつけまくって終わり、という小説は読んでいて後味が悪すぎますが、なんとなく、物語だからうまく収まってしまうのも非常に居心地が悪く。
どの人の立場になって物語をみるかでだいぶ変わるのでしょうが、全く客観的な第三者としてみれば、かなりの荒技で締めたなあと思ってしまいました。
小説の映像化はあまり好きではないですが、この作品だとNHKの単発ドラマかなんかでありそうです。