伊坂幸太郎さんの本をはじめて読んだのは魔王から。
前からお名前は知ってましたがタイトルとか装丁とかに左右されやすい私。
そんな中、魔王はすっと手に取れた。
読み進めやすく、そして面白かった。
次に読んだのがフィッシュストーリー。
イマイチなじめず。
その次に読んだのが話題になっているからとゴールデンスランバー。
一気に読んでそして最後やるせない気持ちになった。
面白かったのだけれど、主人公のその後を思うと読後すぐに読み返そう!という気持ちになれず再読されず今も棚の中に。
そしてハードカバーで出たときに、装丁と帯がとっても印象的で、これ読みたい!と思ったものの、金欠で買わなかった(買えなかった)
モダンタイムスがいよいよ文庫に。
最初によってこれ面白いと思った魔王の一応続編という位置づけと聞いていたのも読みたいと思った動機。
ちょこっと残念なのは装丁。
ハードカバーの時のが本当にすごい格好良かったので、シンプルな感じに・・・・。
(文句があるならハードカバー買えってことですが)。
金額の面もあるのですがハードカバーは保管場所に困るのですよね。自分用の本棚は1カ所に決められていて、そこからはみ出る場合は処分する、が原則で。今実際には本棚横の飾り椅子の上に本棚から溢れて積まれまくってます
文庫は結構思いつくままに買って読んで・・という感じなので、つまらなかったものは躊躇なく処分できますが(それでも本を処分するというのはなかなかに痛みを伴う行為ですが)、残しておきたいと思うものが出てきたときは本棚に既に入っている何かを処分しなければならず。
相当厳選されてきているので今から何かを抜き出して捨てるのは相当に難しいです。
やはり本棚を増設させてくれ、と家族と交渉するのが正しいのか・・・。
あと、再読したいときに文庫は気軽に持って出ることができますがハードはそうはいかない。
電車で立ち読みすると腕がプルプルしてきます。
話が脱線しました・・・。
そんなこんなで、今読んでいる最中ですが、冒頭は、ん?これがどうつながるの?と思ってましたがじわじわとやってくるおもしろさと怖さ。
伊坂幸太郎さんの物語の進め方って普段読んでる本と少し違う。
なので普段読んでいる本のつもりで手を出すと手触りが違っていてびくっとする感じです。
(何かよー分からん例えですが)
宮部さんの小説を読みかけだったのですが、職場に置いたままにして帰った週末、この本を買ってしまったので読み始めてしまいました。
さあここから一体どうなるのか、楽しみ♪
読了です。
テーマそのものは目新しいものではありませんが伊坂幸太郎さんらしいお話運びかと。
また、事件の真相といえる事柄の詳細までは言い当てることはできないまでも展開はある程度予期できたものでした。
少し引っ張りすぎ、という感じがないでもありませんが。
ですが暴力シーンの描写の心理的な激しさは大きく、なかなか読み進めるのが大変で(苦笑)。
文中でなんども作者自身がなげかける皮肉がなんとも面白く。
魔王の続編ということではありますが個人的には魔王に軍配。
また魔王、読み返してみようと思いました。