五井昌久。

誰だか知らないのだが音楽についてなんか言ってる。
言ってる事は胸にくる。

バッハのことをわたしは知りたくて。

ただそれだけの、そこからの興味なのだ。



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「バッハの音楽の出てくる源の世界は、やっぱり音楽の最高の世界だね。


最近音楽会にいかないけれど、
プログラムをみせられると、その演奏家、
あるいはオーケストラの音楽がきこえてくる。

つねに出している平均点がわかるわけね。

そして実際に行ってきくと、その人の最高がわかるわけだ。


音楽がきこえてくるというのではなく、
きこえるというのではまだ未熟なのだね。

その一瞬にスーッと全部がわかってしまうんだ。

これはちょっと理解できないだろうけれど、
その人の音楽がスーッとわかる。

あゝいゝ音楽だな、とか、
あゝうわさほどではないな、
大したものではない、とかわかる。

つまりその人の音楽が世界にひびいている、それをきくわけだね。


人格と音楽とは違う。
すばらしい演奏家、作曲家でも人格的にはへんぱな人がいるからね。


流れている音楽のひびきというのは、
その人の本質と音楽とが一つになったものなのだね。


音楽家に限らず、誰でも自分の想いを世界にひびかせているわけですよ。
それにヒョイと波をあわせれば、その人のすべてがわかってしまうわけだ。 」




五井昌久


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うーん。本質と音楽が一つになったもの。

それをいつも感じてるんだよね、きっと。


わたしは天才も、人格者も大好きで

その両極端に見える二方向に向って生きる人達と

長く長く生きたいとこっそり思っている。

これでいいんだと目を瞑ってただ真っ直ぐ進んでいく姿と

少し垣間見える欠陥部分が埋まっていく瞬間と

その意外性の発見でまた新しいその人との関係が始まる。

だから毎日新しい君でありそれによって変化する私であってほしい。



そうやってズバ抜けた君たちに引っ張られて進化していく。