超大国

(ちょうたいこく、英: superpower)とは、世界全体に対して、政治的にも経済的にも大きな影響力を及ぼす国家である。大国(great power)よりも影響範囲が大きい。

※出典 フリー百科事典 Wikipedia 

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超大国かどうかの是非を判断する材料として、文化的要素、地理的要素、経済的要素、財政的要素、軍事的要素、資源的要素、外交的要素の7つがある。


では、この7つの要素を日本はどれだけ保持しているか見てみていきたい。


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文化的要素

古くからの文化と歴史を持つ国家であり、神武天皇が即位したとされる紀元前600年から建国2600年の歴史を持つ世界で最も古い国家である。

日本発祥の文化として代表的なものは日本料理や漫画が挙げられる。日本料理の寿司やラーメンは世界中の企業により全世界に提供されている。千と千尋の神隠しなど人気作を擁するスタジオジブリ作品は大手有料動画サイトでも190か国に配信されている。
反面、英語教育が進んでおらず、英語理解度は先進国最低クラスである。 
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地理的要素
ユーラシア大陸の東側に位置する島国。近隣諸国の中国、韓国、ロシア、北朝鮮とは領土問題や人権問題など様々な課題を抱えている。
日本列島周辺はいくつものプレートが面しており、活火山が数多く存在するため地震や火山噴火などの発生が多い。また、近年の地球温暖化に伴う異常気象により毎年のように台風が上陸し、河川の氾濫や洪水が発生している。
本土のほとんどが山地から構成されており、平地が少ない。島国のため国土に対する排他的経済水域の割合が多く、海底資源や漁場に恵まれている。
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経済的要素
2021年現在、GDP世界第三位の経済大国であり、世界最大の資産を保有する債権国である。
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1990年代初頭は日本企業が時価総額ランキングの上位を占めており、一人当たりのGDPも世界トップの富裕国であった。しかしバブル経済が崩壊して20年以上デフレから脱却できておらず1995年以降経済成長率は1%程度にとどまっており、財政赤字が続くなど苦しい状態にある。
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1990年頃は2010年までにアメリカを抜き世界最大の経済大国になると予測されていたがバブル崩壊以降アメリカとの差が開くにつれて持ち上げられなくなった。
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2009年にはリーマンショックの影響を受け、統計開始以来初のGDPマイナス成長を記録した。2010年にはGDPを中国に抜かれ42年ぶりに世界2位の座を明け渡し2020年現在その差は3倍にも開いている。
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※世界各国のGDPランキング


財政的要素
人口減少や高齢化率の増加に伴い、社会保障費が逼迫し2019年に消費税が10%に引き上げられた。
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使用通貨の円は世界三大通貨に数えられるほど安定性と信頼性があり、通貨シェア率は世界4位。
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働き方改革など労働環境の改善を試みているが未だ課題は多く、労働生産性はG7最低、一人当たりのGDPは世界25位にとどまっている。


人口的要素
生産年齢人口は1995年から、総人口は2008年からそれぞれ減少している。晩婚化や少子化に伴う人口減少、高齢化率、未婚率の増加が大きな課題となっている。
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軍事的要素
憲法9条により戦力の保持や敵地への侵略が禁止されている。軍隊は持たないが防衛組織として自衛隊が存在する。自衛隊は軍事力ランキングでは世界5位に入っており、国際的には軍隊とみなされることが多い。

※世界 軍事力ランキング

資源的要素
食料自給率が低く、食品や加工材料など海外からの輸入に依存している項目も多い。レアメタルなどが海底資源として多量埋蔵している。

外交的要素
国際連合安全保障理事会(安保理)常任理事国ではない。インド、ドイツなどと組んで安保理改革を目指している。国連の資金分担率はアメリカに次ぐ二位、GDP世界第三位の現在進行形で経済大国、アメリカに次ぐ海軍を保有しており、国際社会では米中に次ぐ主要国とみなされている。