
1年で最も暑い時期は、中国では三伏;と言います。この「三伏」とは、中国古代の陰陽五行説から生まれた暦の中の特定の日を指し、「初伏」「中伏」「末伏」を合わせて「三伏」といいます。季節的には最も暑い時期に当たります。
三伏の数え方には諸説あるようですが、最も一般的なのは、夏至の後、3回目の庚(かのえ)の日を「初伏」とし、4回目の庚の日を「中伏」、立秋の後、最初の庚の日を「末伏」とするものです。
(*庚の日とは?中国古代では、五行説によって「木・火・土・金・水」の五行を更に陰陽(兄と弟)に分けて、「甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)」の十干として順に数えました。これに十二支を合わせた「甲子(きのえね)」や「丙午(ひのえうま)」などは少しは馴染みがあるかもしれませんね。)
天文学者によると、今年も昨年と同じく、「三伏」は40日間だと言います。庚の日は毎年異なるため初伏の日も毎年異なっていきます。初伏と末伏はそれぞれ10日間と日数が決まっているが、中伏の日数は年によって異なります。夏至から立秋までの間に、庚の日が4回ある場合、中伏は10日間、5回ある場合は20日間となり、初伏、中伏、末伏の日数の合計が三伏の長さとなる。今年は夏至から立秋までの間に庚の日が5回あるため、中伏の長さは20日間となります。