1月12日は守り人の活動日でした。

新しい年を迎え、最初の活動日です。

守り人のみなさま、本年もよろしくお願いいたします。

この日も厳しい寒さを予想していましたが、心地よい日差しが暖かく、活動しやすい1日でした。参加者は14名。

 

 

朝のミーティングでは、まず、市の担当オカノさんより、里山情報紙の「さんだ里山めぐり」1月号の紹介がありました。

今回は、私たち「皿池湿原の守り人」の活動が紹介されています。

また、今年も皿池湿原保全のためのクラウドファンディングを実施しますので、ご協力お願いいたします!

 

 

本日の活動は、J2の整備、樹名板の設置、観察路の整備(溝堀り)です。

 

 

受付のテーブルの上に「さんだ里山めぐり」1月号と可愛い象さんの木のペン立てが置いてありました。

象さんは、木工が得意なミオさんの最新作で「わぁ~こんなの作れるの?教えてほしい!」というリクエストも複数ありました。いつか木工教室が開かれるといいですね。ぜひ、お願いします!

 

 

里山めぐりにも紹介されている、間伐材を活用した原木シイタケは、ちょうど食べ頃の大きさのものがたくさん採れました。

守り人さんたちの楽しみの一つで、肉厚でコリコリ触感が最高!と、大人気です。

 

 

さて、本日の活動現場へ向かいましょう。

自分のやりたい作業に必要な道具を選びます。

土を掘るなら、これかな?

 

 

雨が降るとぬかるむ観察路ですが、ぬかるみ改善のための整備をしていたのはイカワさん。

 

 

溝を掘って、雨水を流すしくみです。

今後、落ち葉などが溝に溜まっているのに気が付いたら取り除きましょう。

 

 

樹名板作りに情熱を傾けるマルさんが、45枚もの樹名板を作って持って来てくれました。みんな「すご~い!」と感心しきりです。

樹名板の設置チームは、新作の樹名板を全部持って、観察路を歩きながら取り付けていきます。

 

 

この木の樹名板はありましたっけ。

 

 

観察路沿いに取り付けると、見学者にも見てもらい易いね。

 

 

コナラは小楢と書きます。

 

 

サクラバハンノキ林にやって来ました。

 

 

水際のサクラバハンノキ(桜葉榛の木)に取り付けました。

樹名板も水面もキラキラ。

 

 

J2では地下水位観測のための、塩ビ管を埋める穴を掘っていました。乾燥が進んでいるのは、近年雨が少ないからなのか、原因ははっきりしませんが、集水域の間伐を進めることで、水位がどうなるのかみてみようということで、地下水位観測をすることにしました。

 

 

交代で、穴を掘っていきます。

 

 

もっと掘ったほうがいいね。

 

 

塩ビ管を埋めました。

この場所が適地かどうかはわかりませんが、とりあえず試してみることが大事です。

 

 

間伐チームは、ヒサカキなどの常緑樹を伐って、バイオネストに積み上げていました。

 

 

樹名板の設置チームは順調のようです。

難しい漢字表記です。ぜったいエゴノキとは読めないですね。

ジャスミンの一種である茉莉花(まつりか)という植物に関係ありそうだけど...

 

 

クロバイは、黒い梅ではなく、黒灰なのです。

灰汁は染物の媒染剤に使うところから付いた名前かなぁ...

 

 

樹皮に何かいますよ。

観察していたのは…、

(虫の苦手な人はご注意!↓カメムシの集団写真があります)

 

 

集まって越冬するヨコヅナサシガメの幼虫でした。

原産地はインド~中国で、外来のカメムシとのこと。また、幼虫は春になると羽化して成虫になりますが、脱皮直後は鮮やかな赤色をしているそうです。気を付けて観察していたら、見られるかもしれませんね。

 

 

タムシバとヤマツツジの樹名板も付けました。

 

 

「ヤマツツジは、違うかもしれないけど…。」

「とりあえず付けておいて、違うと分かったときに、また取り替えたらいいんじゃない?」「じゃあ、そうするか~。」って、このゆるい感じがいいですね。

午前の活動はここまで。

 

 

昼食後に見ていたのは、アカマツ林の枝に止まったアオバトです。スマホでズームして上手く撮れるかな。

 

 

うーん、小さすぎて分かりませんね。

アオバトは、公園や神社などにいる普通のハト(ドバト)と同じくらいの大きさで、美しい黄緑色をしています。

『オーアーオ、オアオアオ』とちょっと物悲しい、鳥とは思えないような、不思議な鳴き声をしています。日本野鳥の会のwebページで聞くことができます。

2019年に館前で初めてアオバトを確認した記録があります。

餌の木の実が少ない冬季は山から平地に下りてきて、ドングリなどを食べて過ごすことが多いようです。

 

 

J2で作業中に、土に埋もれた焼き物の破片をたくさん見つけたヤマムラさん。破片の泥を水で洗い流すと、模様がはっきりしました。

 

 

三田市の文化スポーツ課の詳しい方に見ていただいたところ「平安時代の須恵器である」とのことでした。

これらの焼き物をつなぎ合わせるとどんな形になるのか、いにしえの人たちが何に使っていたのか、平安時代の風景はどんなだったのか…などなど、カケラを眺めながら想像がふくらみます。

 

 

館前のアカマツ林の整備の続きも行いました。

間伐材の山が高くなってきたので、そろそろチッパーの出番ですが、それはまた次回以降の作業にしましょう。

 

守り人のみなさま、本日もお疲れ様でした。

まだまだ寒い日が続きますが、来月もご参加お待ちしております!