1月13日は、今年最初の守り人の活動日でした。

午後は曇りのち雨の予報でしたが、午前中は日差しもあって暖かく、作業していると暑いくらいでした。参加者は10名。


 

朝のミーティングの初めに、三田市オカノさんより、「さんだ里山めぐり」1月号が発行されました、という案内がありました。

今回は、昨年から実施されているヤマザクラを市民や事業者の方に育てていただく「さくらの里親会」が紹介されています。

こちらもぜひチェックしてみてください。

 

冬期は、木を伐る季節です。本日の活動では、G湿原とJ2で木を伐る作業などを行います。

 

 

その前に、花好き女子3人で、チクチクのネズのブッシュをかき分けて、イヌセンブリのロゼットを探していました。

イヌセンブリは越年草で、発芽したものは冬はロゼットで越冬するそうです。

 

 

G湿原では、観察路を広げる作業を行いました。

最初に、どこまでの範囲の木を伐るか、木を倒す方向、役割分担などを打合せて安全第一で作業をします。

 

 

まずは、斜めに生えて湿原に影を落としているアカマツから作業を開始です。

 

 

タミオカさん、マルさんが太い木を伐り、ヒノさんは刈払機でササと細い木を伐っていました。

 

 

湿原の奥では、ササ類を手刈りしたり、伐り倒した木の横枝を切ったり、細い木はノコギリで伐っていました。

「小高くなった場所の土や木の根を掘り取り、湿原になるようにしたいですね」とオカノさん。

次回、頑張りましょう!

 

 

この日は暖かく、予報では3月下旬から4月上旬の気温とのことで、確かに作業していると暑くて、だんだん薄着になっていきました。

 

 

ずいぶん明るく広々とした湿原になりました。

今回の作業目的は、サギソウやモウセンゴケが生える湿原に山林が接していたため、山林をセットバックさせ、オオミズゴケやヌマガヤなどが生える中間帯をつくることと、観察しやすい道をつくることです。

 

 

J2の密生したササ類は草刈機名人のミオさんが刈っていました。

 

 

もう枯れて種も飛んでいるけれど、と言いつつ、アキノキリンソウの周りを手刈りするフジイさんとタナカさん。

 

 

J2の奥では、斜めに生えて枯れているアカマツをノコギリで伐って、掛かり木になってしまったのをロープで引っ張っていました。

 

 

両生類の産卵場所を確保しようと、水が一気に流れないように置いた間伐材はイノシシがぐちゃぐちゃにしてしまったようで、作り直すために、いったん片付けることにしました。

 

 

腐ってボロボロの木とイノシシが掘り返した草も取り除きました。ここは谷筋なので、少し掘れば水が滲み出て溜まらないかな~と思うのですけど、どうでしょうか。

 

 

さすが、名人、ササ類はきれいに刈り取られていました。

 

 

暖かさに誘われてか、カナヘビが散歩?していました。

午前の活動はここまで。

 

 

そうそう、湿原入口の標柱のヒメタイコウチくんの脚が2本折れて地面に落ちていました(涙)。

次回、木工用の接着剤で応急処置しようと思いますが、できれば木工の匠にメンテナンスに来ていただきたいものです。(カトウさ~ん、よろしく!)

 

午後は、午前の続きです。

 

 

全員でG湿原へ。

伐ったヒノキの高木は、材として活用するため、地面から浮かせて水分を吸ってしまわないよう、下に枕木を挟みました。

 

 

見た目よりずっと重いので、3人掛かりで持ち上げます。

 

 

ほかの倒した木は、来月みんなで処理することにしましょう。

 

 

灰色の曇り空から雨が降ってくる前に、本日は終了、とみなさん館へ戻り始めましたが…。

ヒノキの切り株は、標識に使えそうな形をしているけど、この場所では活用しにくいため、地際からカットすることに。

 

 

大きな切り株の周りを移動しながら、時間をかけて丁寧に伐っていくタミオカさん。

 

 

やっと完了です。

 

 

切り株の裏側の断面はこんな感じ。大きい!そして、とてもきれいです。

誰かが、切り株の上をスライスしたもので年輪を数えて、約60年、と言っていました。スライスしたヒノキは、とてもいい香りがしました。お風呂に浮かべて入ったらリラックス効果がありそうです。

 

守り人のみなさま、本日もお疲れ様でした!

2月もまだ寒さは続きますが、春の気配も感じられるかもしれません。

来月もJ2とG湿原の続きを行います。

どんなふうになるのかご一緒楽しんで作業しませんか。

来月もお待ちしております!