6月は、ハッチョウトンボが盛んに飛び交いはじめ、トキソウの開花のピークを迎えます。この時期に、視察や見学会、観察会が相次いで実施されました。
まずは、6月4日に自治労兵庫県本部から18名が視察に来られました。
案内サポートに来てくださった守り人さんたち。
心強い案内人です。
午後のやや遅い時間でしたが、ハッチョウトンボも比較的たくさん見ることができました。もちろん、ヒメタイコウチにも出会えました。
守り人さんから生きものの説明を受ける参加者のみなさん。
「もっと時間的余裕をもって来れば良かったな!」とおっしゃるほど、楽しまれていました。
6月12日には、一般市民向けのハッチョウトンボとトキソウの観察会が開催されました。午前と午後で約30名ずつの参加がありました。
相野駅から徒歩で向かいます。
湿原に到着後、ヨシダさんの案内で小さな湿原も観察しました。
双眼鏡でノハナショウブを観察、望遠レンズで撮影する人も。
トキソウを間近に見ることができる観察ポイントへ。
トキソウは、たくさん美しく咲いていました。
6月19日には、緑の少年団の観察会がありました。
約80名もの親子が参加して、3班に分かれて2つの湿原を巡り、とてもにぎやかな観察会となりました。
カナヘビを捕まえるのは「平気だよ。」と捕まえてみんなにも見せてあげていました。
遅れていた班がやって来て、大混雑です。
ハッチョウトンボのオスとメスとどちらも、しっかりと間近で観察していただきました。
このほかにも、コープこうべの「野山の植物散歩」グループ、兵庫県のエコバスツアー、交野自然の杜クラブ、武庫ネーチャークラブの方々の訪問がありました。
皿池湿原の知名度が年々高まっていますね。
湿原や周辺は、放っておくと草木が生い茂り、湿原へも樹木が侵入して樹林化してしまいます。今のような景観は、毎月の守り人活動における保全活動の成果なのです。
訪れた方々には、湿原を含む里山の環境に人が手を入れる大切さも、しっかり伝えていきたいと思っています。