10月30日(土)は守り人の活動日でした。
秋の湿原管理2回目です。
管理作業が捗りそうな秋晴れのこの日、参加者は11名。
他にもイベントが重なって、そちらへ行かれた人も多かったようです。
まずは、三田市のオカノさんより、「いよいよ11月2日より、皿池湿原保全クラウドファンディングが始まります。」というお知らせがありました。
本日の活動内容は、前回の続きです。
A湿原の、湿原内の刈取りと集草、集積場所への運搬。
C・D湿原の刈り取りは、ほぼ終了していますので、集草と集積場所へ運搬です。
作業を開始すると、早速いつもと同じ光景があちこちに。
樹木の根元は、刈り払い機では刈りにくいので、手で刈っておきます。
赤い実が可愛いツルリンドウの数も年々増えているようです。
親しみを込めて、「ツルリンちゃん」と呼んでいます。
刈り終わったC湿原は、3人で集草・運搬作業。
あっという間にスッキリと広い湿原になりました。
樹木に引っかかっていた、腐って倒れた木を見つけて、素早く片付けるホンダさん。
「ここにもミズギボウシが生えていますよ!」と、丁寧に手刈りするフジイさん。いつも新しい発見をして、教えてくれる守り人さんです。
前回つぼみだったヤマラッキョウの花が咲いていました。
周りの草が刈り残してあるのは、茎が長くのびすぎてしまい、つっかえ棒の役割の草がないと倒れてしまうためです。
キタキチョウが3頭、蜜を求めてやってきて、ひらひらと花の周りを舞っていました。
あれれ、集積場所が丸見えに。
誰かが周りの目隠しに残してあった草や木をきれいに刈ってしまったようです。ここは、また何かいいアイデアで、見た目を良くしましょう。
守り人さんが、見上げていたこの木は、ウメモドキです。
赤い実が青い空に映えますね。
湿地などに自生するモチノキ科の落葉低木ですが、この時期でも緑の葉をまだつけていました。葉には細かな毛が生えて、ふわっとビロードみたいで気持ちのいい触り心地です。
作業が一段落して、ほっと一息。
汗を拭いて、水分補給も忘れずに。
A湿原では、周りの背の高い植物は刈り取って、中心付近の植物はそのまま残します。
参加人数が少ないなりに、管理作業は順調です。
湿原入口の標柱は、見学に訪れた人に大人気の撮影ポイントです。
標柱製作者の守り人のカトウさんが、メンテナンスをしていました。
色を塗り直したり、外れかかったヒメタイコウチの脚の部分を補強したり。
標柱リニューアル!
ヒメタイコウチにつぶらな瞳が入りました。
今後も、訪れた人たちを、このヒメタイコウチくんが出迎えてくれます。
午前の活動は、ここまで。
お疲れ様でした。
午後の活動もA湿原です。
刈取りの続きをがんばる頼もしいミオさん。
刈り取ったあとは、集めて山にして、それをまた集積場所へ運びます。
フォークやコンテナバッグで運ぶだけでなく、ブルーシートも使って運びます。見た目より、ずっと重いです。
広々として、明るくなった湿原には、春になると多様な植物が育ち始めるにちがいありません。
夕暮れがとても早くなりましたね。
活動している間ずっと、頭上には美しい空が広がっていました。
守り人のみなさん、本日も、お疲れ様でした!
次回も、まだまだ湿原管理は続きますが、ご参加お待ちしております!