6月21日(月)に、シニア自然大学OBの「北摂の山を楽しむ会」メンバー19名が視察に来られました。

 

 

緊急事態宣言明けでもあり、お天気にも恵まれ、メンバーは女性が多く、開放感にあふれて賑やかでした。

 

 

まずは、三田市のムラモトさんから、ごく簡単に皿池湿原と守り人の活動などについての紹介がありました。

皿池湿原のパンフレットは、携帯に便利なA5サイズとオリジナルのA4サイズをご用意しました。湿原の成り立ちや、保全の重要性も詳しく書かれていますので、のちほどゆっくりご覧ください。

守り人のトラタニさん作成の、ハッチョウトンボなどの見分け方ミニ図鑑も配布しました。

 

 

見学は2班に分かれて湿原などを巡ります。

一つの班は、皿池湿原の守り人の、トンボをはじめ生きもの全般に詳しいトラタニさんのグループ。同じく生きもの全般と、とくに歴史と鳥類に詳しいセキモトさんにも加わっていただき、ほかの守り人さんもサポートして下さって、ばっちりです。

もう一つの班は、植物大好き女子を含むベテラン守り人さんチームと、ひょうご環境創造協会が担当しました。

 

 

名残りのトキソウ、咲きはじめのカキラン、モウセンゴケの小さな白い花は満開でした。

 

 

サワギキョウが生えている場所を行くみなさん。

先頭で話したことが、「サワギキョウが出てるよ!」、「踏まないように気を付けて!」「ぬかるんでいる場所なので、足元に注意!」などと、瞬く間に最後尾の方にまで伝わります。

植物に詳しい方が多くて、案内人が話す前に、「サワギキョウの花が咲くのは秋ですよ!」などと、情報をプラスして伝えてくださいます。

 

 

遠くの花もすぐに見つけられますし、足元の花にもすばやく反応して、「○○が咲いてる!」などと、全員にシェアされるところがすごいです。自然だけではなく文化も学びつつ、あちこちの山行きを楽しまれているだけあって、いろいろなことに関心が高く知識も豊富です。

 

 

A湿原のトキソウもまだ少し咲いていました。

カキランの周りは、守り人さんが観察しやすいようにと草を刈ってくれたので、植栽したように見えますが、自生です!

 

 

緑のキャップの守り人さんには、湿原のこと、生きもののこと、何でも遠慮なく質問してくださいね。

 

 

5月の活動日に、守り人さんがつくってくれた観察ポイントから、間近に湿原を見ていただきました。

 

 

写真撮影しやすいようにという守り人さんの心遣いが、ちゃんと活かされました。

「湿原もその周辺もきれいに管理されていますね。」という嬉しい感想もいただきました。

 

 

みなさんに大人気だったのは、タチカモメヅルです。

そもそも、タチカモメヅルを知っている方はまれだと思うのですが、みなさんご存じでした。とはいえ、花が咲いているのを見たことがない方が多く、暗紫色の花を見て感激されていました。

 

 

ほかにも何かを発見して撮影大会が始まったり。

 

 

独自に観察をされたりして、とても楽しまれていました。

 

 

集合場所に戻ったあとも、さらに守り人さんと植物の観察をする方々。

 

 

視察後の、「すごく楽しかった!」「また違う季節に訪れたい!」という弾んだ声と、マスク越しの笑顔が印象的でした。

 

自然に対する興味や、好奇心が旺盛なところは、守り人さんと共通していますね。皿池湿原の魅力とともに、保全の重要性も体感していただけたとしたら、とても嬉しく思います。