9月の活動は、恒例の保全活動先進地の視察です。

今回は、三田市大川瀬で長年にわたり保全活動をされている「NPO法人野生生物を調査研究する会」の活動地を視察に行きました。

 

当日は、どんよりと灰色の雲が立ち込めて、今にも雨が降り出しそうな天気にもかかわらず、18名の参加がありました。

視察地まではバスで移動します。

 

 

大川瀬の里山は、「北摂里山30」にも選定されている貴重な里山の一つです。市街地からのアクセスがよくないことや、少子高齢化などにより、山林が管理されていない場所も見られますが、会の方々は精力的に活動を続けておられます。

 

 

大川瀬大谷地区は、三田の秘境と言われているそうです。三田市と丹波篠山市今田町との境付近に位置します。

迎えてくださったのは、「NPO法人野生生物を調査研究する会」の代表の黒田氏です。この地区で20年以上も保全活動を続けておられるとのこと。会のメンバーは、ピーク時は20数名だったけれど、今は10数名だそうです。

それでは、この場所の魅力の一端をご案内いただきましょう。

 

 

ここから里山林の中へ入っていきます。

探検隊みたいで、わくわくします。

 

 

少し行くと、ヤブミョウガが生えていました。

 

 

白いミョウガの花もたくさん咲いていて、食用になるそうです。

おや、さっそくモグモグしている守り人さんが…。ミョウガのお味はいかがでしょう?すぐに食べちゃう好奇心、すごいです。

 

 

山道にこんな場所が。イノシシがゴシゴシとからだをこすり付けて、削れてしまったそうです。邪魔してやろうと大きめの石を置いてみたけれど、効果はなかったとか。

 

 

いかにも何かが棲んでいそうな雰囲気のある池です。

毎年、油を流したように光るものが見られる時期があり、誰の仕業だろう?と思っていたら、ヒカリモだということが後からわかったそうです。神秘的な光る池、見てみたいものです。

 

 

スギ林を進んでいくと…。

 

 

看板がありました。これはなかなか見つけにくいですね。

心遣いなく立ち入らないでほしい、と言っているようにも思えます。

 

 

池の周囲はきれいに管理されています。

 

 

ササなどを刈ったところ、ササユリが出てきたそうです。

 

 

ウラジロを6月頃に刈り取ると、年末には程よい大きさのものが収穫できるそうです。(正月のしめ飾りや鏡餅の下に敷いて使いますね。)

 

 

石積みの上にはお社があったそうです。

 

 

かつては集落の人たちの親しい場所であったはず。

 

 

ミツバチの巣箱がありました。

 

 

少し歩いては、何か見つけて立ち止まる守り人さんたち。

 

 

本日はお忙しい中ご案内いただき、どうもありがとうございました!

 

 

バスの停車地までの道にも、秋の野の花がいろいろ咲いていました。これはツリガネニンジン。

 

 

最近はめっきり少なくなったオミナエシも咲いていました!

草原生の草花は、管理されなくなると、いつのまにか姿を消してしまうのですが、ここでは嬉しいことに健在でした。

 

 

また何か見つけてしまいましたね。

帰りのバスが待っていますので、お早めにお願いします~。

 

守り人のみなさん、雨のぱらつく中、お疲れ様でした!

どこへ行っても、あらゆることに興味を持って楽しまれているみなさん。素晴らしいことですね!

 

10月の守り人の活動は、通常通りの皿池湿原での活動となります。

秋の湿原でお会いできるのを楽しみにしております!