4月19日は守り人の活動日でした。

 

この日は、春によくある薄曇りで、時折り薄日が差す天気でした。

2019年度 第1回目の活動日の参加者は、守り人個人21名、企業4名、学生(関学)2名の計27名でした。

 

新年度開始にあたってのミーティング。

 

 

初めに、皿池湿原の活動担当、里山のまちづくり課の田中課長から挨拶がありました。

 

 

今年度も、新日本カレンダーさんのご厚意で、4月始まりの「皿池湿原の守り人カレンダー」をご提供いただきました。

ありがとうございます!!

日付の下に守り人の活動日も記載されています。

「5月から令和元年と入っていますよ。まだどこのご家庭にもないかもしれません。」と、タカギさん。

新年度から活動を担当するひょうご環境創造協会のヒノさんからも、挨拶がありました。

引き続き、ますます楽しく活動していきましょう!

 

 

本日の活動は、①まずは、セトウチサンショウウオの卵のうと孵化した幼生を観察しに行きます。②その周辺で、この季節ならではの「山菜採り!」をしながら、散策ルートの状況をチェックしつつ、気になる箇所を手入れします。③その後は、湿性林の観察路整備に集中して、杭打ちとロープ張りを終えましょう。

 

 

昨年、セトウチサンショウウオの卵のうや幼生を救出した側溝周辺に観察に行きます。

 

 

途中で、気になる生きもの発見!

この一瞬の出会いが大切なのです。撮影、撮影。

 

 

側溝の中から出ようとしては、滑り落ちるを繰り返していたカナヘビを救出。

 

 

このマスの中に、なにかいるみたい。

トンボが気になる人、山菜採りを始めている人、それを遠くで眺めている人。この感じ、自然体そのもの。

 

 

やはりマスの中に、いました。

セトウチサンショウウオの卵のうです。

 

 

つぶらな瞳の幼生も。

かわいい顔をして、実は共食いもする貪欲な肉食動物です。

 

 

はい、次はトンボの観察ですね。

羽化直後のシオヤトンボがいました!

 

 

ワラビがにょきにょき。

これらはお昼の食材です。

 

 

袋にいっぱい収穫できました。

 

 

新課長さん、コバノミツバツツジが満開ですよ。

林内は他の樹木が生い茂っているため、コバノミツバツツジが背伸びをして必死に花を咲かせているように見えます。

 

 

こちらは同じコバノミツバツツジでも色が濃いですね。

 

 

湿性林周辺の放置された古い木を片付けます。

 

 

こんなのも落ちていました。

 

 

伐採木や放置された古い木をきれいに片付けていきます。

杭などに使えそうなまっすぐな木はとっておきます。

 

 

杭打ちはOK!

 

 

ナチュラル素材のロープに張り直し。

「巻き結び」という結び方を使って、全ての杭に結び付けていきます。

 

 

完成!

午前の活動はここまで。

 

 

昼食後は、いつものコーヒータイムです。

マスターいつもありがとうございます。

 

 

これが2019年度版「皿池湿原の守り人カレンダー」です!

(市販しておりません。)

 

午後の活動は自由参加。

主な湿原の状況を見ながら観察、午前の続きで散策ルートをチェックします。

 

 

ショウジョウバカマの花がまだ咲いていました。

 

 

ショウジョウバカマの花は、5色!確認したとのこと。

これは黄色かな。

 

 

これは何色?

 

 

おや、撮影中。

またまた一期一会の出会いですね。

 

 

羽化したて?のオオミズアオ(オナガミズアオ?)。

淡いグリーンの翅と赤い縁どりのコントラストが美しい大型の蛾です。自然の造形の不思議。

 

 

体毛はうわさどおりのもふもふ。

赤い脚でしっかりとつかまっています。

 

 

オオミズアオのとまっている、この小さなこんもりした苔の生えた塊に、羽化したてのタベサナエも発見!

みなさんこの2頭に釘付けで、一緒に写真におさめようと頑張っていましたが、うまく撮れましたでしょうか。

自然の中の隠し絵を見つけたときの嬉しさを仲間で共有しました。

 

本日もお疲れ様でした!

いろいろな発見がありましたね。

植栽したカザグルマの定着と小さなつぼみも確認できましたので、来月の開花が楽しみです。

次回の守り人の活動は、ひとはくの石田先生にもお越しいただいて、各湿原の観察も行う予定です。

来月も、この場所で、花や虫たちと一緒にお待ちしております!