10月末の2日間で、恒例の秋の湿原管理作業を行いました。


作業内容は、湿原内の主にヌマガヤなど高茎草本とササ類の刈り取り及び湿原内に侵入した樹木の伐採です。それによって、植生遷移による湿原の縮小や衰退を防ぎます。また、多様性の維持や、さらなる向上も期待できます。

 

守り人活動日に、管理作業を一緒にしてくれる方があれば、お願いしますと、今回も呼びかけしてみましたところ、1日目に、4名の方が駆け付けてくださいました。頼もしい助っ人のご協力により、お陰さまで作業はとても捗りました。

 

この湿原管理は継続的に実施していますが、湿原Aで5年目、それ以外の湿原では3年目です。毎回、前年に比べて作業量が少なくて済むようになったことなど、管理による効果を実感しています。

 

 

湿原Aの管理前。

 

 

これが管理後。

 

 

違う場所から見ても。

 

 

ほら、このとおり。

 

 

朝一番乗りで参加してくださった、いつものブルーのユニフォームがキマッてる守り人のナカザワさん。

まずは、「刈り取りのじゃまになる湿原内に散乱した木を片付けましょう!」と、太い枝類を運んだその後は、ひたすら集草作業に汗を流してくださいました。

 

 

子供の頃、牛小屋のワラをよく運んでいたという守り人のヨシダさん。草を運ぶのは慣れたものです。

 

 

その後、守り人のフジイさん、タケウチさんも加わって、チームワークよく作業を進めました。

 

 

湿原Cの管理前。

 

 

集草作業は、みんなで協力して。

 

 

すっきりです。

 

 

湿原Dです。

 

 

小さな湿原ですが、奥行きもあるのがよくわかります。

 

管理したそれぞれの湿原に、どんな植物が姿を見せてくれるのか、楽しみです。そこに多様な生きものも訪れてくれるはずです。

 

お昼をはさんで、午後は湿原Bの管理を行いました。

 

 

湿原周囲に繁茂するササ類は、湿原内にじわじわと侵入しようとしています。

 

 

刈り取りました!

 

 

日が傾きはじめました。

なんとなく哀愁を感じる後ろ姿は、最後までお手伝いしてくださったナカザワさん。

 

 

植栽したカザグルマも元気です。

周りに茂ったササ類は、手作業で丁寧に刈り取りました。

 

 

秋の日はつるべ落としというけれど、暮れはじめると、本当に暗くなるのが早い。

 

本日は、お疲れ様でした。

ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました!

感謝!!

 

管理の成果がどんなふうに現れるか、今後も引き続き見守っていただければ嬉しいです。

 

管理作業は2日間でしたよね~。

ほかの湿原は?と気になる方のために、翌日の作業結果を。

 

 

湿原Gの管理前。

 

 

管理後です。

秋の深まった静かな湿原もいいですね。

 

 

湿原Eの管理前。

 

 

コケがふっかふか。

 

 

湿原Fの管理前。

 

 

管理後です。

 

春には、また、たくさんの生きものたちに出会えますように!!