3月16日は守り人の活動日でした。

 

今年度の最後の活動日です。

この一年間で、活動日が本格的な雨天というのは初めてです。

こんな悪天候の中、なんと!8名の熱心な方々の参加がありました。

 

湿原での活動は当然お休みして、守り人の館前で、樹木名プレートやクラフトの準備など行いました。

 

実は、守り人の館で、市が近々皿池湿原の入口に設置する看板の組み立て作業をしていたので、中は使用することができず、市が急遽用意したタープ(日差し・雨を防ぐための広い布製の屋根)の下で作業しました。

 

 

まずは、前回の活動時に準備しておいたヒノキを縦に切ります。

 

 

こちらは、輪切りですね。

小雨降る中、それぞれ作業を進めます。

 

 

新日本カレンダーさんとは、「守り人オリジナルカレンダー」の詰めの打ち合わせをしました。4月はじまりのカレンダーなので、もうすぐ完成です。新日本カレンダーさん、ありがとうございます!

 

 

カンナをかけているのは、カトウさん。「守り人専用のページ」の「茶話室」で、職人技が光るヒメタイコウチのブローチを披露されています。

来年度は、活動の中で、木彫りのブローチづくり講座が開かれるかもしれません。期待しましょう。

 

 

木目が美しいですね。

樹木名プレートになるのか、ブローチになるのか、それは今後のお楽しみ。

 

寒い中での作業お疲れ様でした。

あいにくの雨で、人数も少なめでしたが、ひとつ屋根の下で、楽しく作業ができました。

 

午後の部は希望者のみです。参加者は3名でした。

湿原AとCの周辺へカスミサンショウウオの卵の観察に行きましょう!

 

 

ヨッコラショと足を高くあげて上っていた場所に、きれいな階段ができていました。守り人のみなさん、どこだかわかりますか。

 

 

湿原AとCの間にも、新しく木道が渡されていました。

 

 

カスミサンショウウオの卵を探して、うろうろ。

残念ながら見つかりません。

 

 

探し回って、そろそろ戻ろうとしていると、有馬富士自然学習センターから、コミュニケーターの女性の訪問がありました。

生きものが大好き!というコミュニケーターさんは、小雨降る灰色の空の下でも、皿池湿原への初めての訪問にわくわくとても楽しそうです。

 

 

さすが、生きもの大好きなコミュニケーターさん!

湿原では見つけられなかったカスミサンショウウオの卵を、別の場所で発見してくださいました。ありがとうございます。

 

 

こんなところにいましたか。

カスミサンショウウオの卵嚢です。

 

 

ニホンアカガエルの卵もありました。

指の先の、もわもわのかたまりがニホンアカガエルの卵塊です。

 

 

よく見てみると、いくつもの卵塊や卵嚢が確認できました。ここは産卵場所になっているようです。

こんなにたくさんの卵も、成体になれるのはわずかとのこと。ほかの動物に食べられたり、オタマジャクシ同士で共食いもするそうです。

可愛いコミュニケーターさんが「この子たちにとって、近くにいる弱いやつは、みんなエサなんですよ。」と、さらりと話されていました。

次回の活動日には、どんな様子になっているのか、興味のある方は一緒に見に行きましょう。

 

次回は4月、春爛漫。

湿原の生きものたちが、思い思いに動き出していることでしょう。

これまで里山管理に取り組んできた場所には、何かいい変化が見られるでしょうか。皆さんの目でぜひ確かめてみてください。

お待ちしております!