こんばんわ2
久しぶりに、小説をアップしようかと思ってみたりとか
みじかいけど良いですかね?
まあ、良いでしょう!!←
続きから、いきます
「はぁっ…!」
苦しい。なかなか最近走ってなかったからかな…。
怖い。その思いで学校を抜け出した。
怖いというのは、勿論美咲という子もはいっているけれど
あの子がいっていた、せいらという子、貴文という人、そして、良輝。
運命の人を、こんな風に怖がる事になるなんて…
ミシャーは、ぶるりと身震いした。
信じていた人に裏切られた、そんな気がする。
「ねぇ、そこの外国人のお姉さ~ん。かわいいね。誰かと待ち合わせ?」
声をかけられた瞬間、はっと気が付いた。
慌てて時計をみると、もう学校が終わるような時間。もう人も多くなり始めていた。
ナンパされてもおかしくないってこと…。
はぁ、と溜め息をつくと、キッと声をかけてきた男を睨んだ。
「あっれぇ~怖い顔!まあいいや。俺と遊ぼうぜ」
「結構です。」
キッパリと流暢な日本語で断ると、その態度が気に入らなかったのか腕をつかんで強行手段にでた。
「いーじゃん、ちょっとぐらいさぁ。カラオケとかどお?」
そう言うと、腕の力を強め引っ張っていった。
イラッとしたミシャーは、その勝ち気な性格も手伝い男の腕を逆につかみ返した。
「ん?な~に?遊ぶ気になってくれた?」
「だ~れが。アンタのような馬鹿にね!」
そう前触れのような言葉を残し、男に一本背負いをお見舞いした。
ドサッ
「ふん。真面目な日本人が落ちたものね。」
一瞬、良輝なら___、という思いがよぎったが、違うとすぐに頭を振った。
良輝は私が思ったような人じゃなかった。そう諦めようとした。
その時、倒したはずの男がムクッと起きあがった。
「くそっ…てめぇ…ただじゃすまさねぇ…!」
男が電話を取り出し、番号をならす。
ピポパ、プルルルルル…
「あ、先輩!はい!今すぐ来て下さい!なんかつえぇ女にやられたんス!」
そう電話の相手に話した男を見て、ミシャーは身の危険を感じた。
「へぇ~、近い所にいて良かったなぁ~」
ザッ
足音が聞こえて、振り向いてみると数人の男が立っていた。
「ほぉ~かわいいねぇちゃんじゃね~か。ほんとにコイツにやられたんかぁ~?」
「そうなんです!コイツかわいい顔して…」
「ふーん」
ザッ ザッ ザッ ザッ
だんだんと男達が近づいてきた。
近づいてきたら、服の上からも鍛えているのが分かるような骨格だ。
「へえ~」
ザッ
いつの間にか、ミシャーは男に囲まれていた。
「ワリーなぁ。ウチのモンが迷惑受けたら…」
ある男がミシャーに話しかける。
「返さなきゃいけねぇタチなんでなぁ!」
ミシャーは、完全に不意をつかれた。
拳が放たれたのは、話していた男ではなくちょうどミシャーの背後に居た男だったのだ。
まずい_____
それは、ミシャーが相当な痛みを覚悟した瞬間だった。
「止めろよ。」
低く俗にいうドスのきいた聞き覚えのある声の主が、殴り掛かろうとした男の腕をつかんでいた。
「へっ…」
ミシャーは、何とも言えない気の抜けた声を出し、声の主をみた。
黒い短髪の下からのぞいた白い肌に、イギリス人の祖母譲りの深く青い瞳が輝いている。
そして、その隣には少し茶色のウェーブのかかった髪に綺麗な白い肌に、深緑の瞳がしっかりとこちらを見据えている。
「…良輝?せいらさん、美咲さん…貴文さん…」
完全にあっけにとられている男達とミシャーを見てから、良輝が合図した。
ゆっくりとせいらが頷くと、いきなりの足蹴りが男に入った。
「グハアッ!」
盛大な声を上げ、一人の男が倒れる。
すると良輝も拳で一人男を倒した。
「なんだコイツら…」
「かまわねぇ、やっちまえ!」
リーダーと思われる男の一声で、男達が雄叫びを上げながら良輝達に襲いかかった。
「おい、ぼーっとしてんじゃねぇ!」
良輝が大声で叫ぶと、ミシャーもはっとして襲いかかってきた男をなぎ倒した。
全員があっという間に倒し終わり、男達は捨て台詞を残し去っていった。
「ふざけてんじゃねーぞミシャー…。」
ゆっくりと良輝がいった。
「大の男にケンカふっかけて、俺たちが来なきゃどうする気だったんだよ!」
大きな怒鳴り声が頭に響く。思わずビクリと体が震えた。
情けないと思いつつ初めて良輝に本気で怒られているなと感じた。
まだ怒りが収まっていない良輝をせいらがたしなめているが、それでもまだ怒っているらしい。
「女の子なんだからもうちょっと大人しくしなきゃ…。」
俺らだっていつでもどこでも助けにいける訳じゃないんだから、といいながら貴文が立ち上がった。
「本当。顔に傷でもつけちゃったら大変だよ。」
溜め息を吐いて、せいらが言った。
「勝ち気な性格はいいけど、空回りしないようにね。」
美咲が、笑顔で言った。
反射的に震えてしまう体が憎い。
「…ミシャーさん、こっちに来て。」
ゆっくりと、でも有無を言わせぬ声で呼んだ。
恐れながらも、足を進めていく。
「ミシャーさん。あのね、私は_____」
路地裏に呼び出した後、急に美咲が切り出した。
「私は、本当に私達に近づくなといっている訳ではないの。」
「え…?」
え?だって、近づくなって___
「私は、せいら達を幸せにしたい。」
ああ。
しっかりと見据えた目は、分かる、分かる。
あの_、あの、せいらさんの目と同じ。
嗚呼。
そういえば、貴文さんの目も良輝と同じだったな__。
「だから、その邪魔をする人に容赦するつもりはない。」
嗚呼、綺麗なあの瞳が、純粋に光る。
「でも、私は、良輝達だけの幸せ願っている訳じゃない。」
「…みんなの、みんなの幸せが見たい。」
くしゃりと美咲が前髪を掻きあげた。
「矛盾してるって分かってるの。でも、」
一瞬、息を呑んで、
「昔からこう思ってたんだから、しょうがないわよね。」
少し、悲しそうに。少し、子供のように。
でも、確かにすべてを悟った微笑み。
きっと、一生忘れないでしょうね…。
ああ、もう。
こんなにいい子に守られてるあの二人を
離ればなれにできるわけ、無いじゃない。
完敗ね。
そのかわり…
「せいらさん!」
大きな声で言うと、すぐにあの人は振り向いて。
「幸せにならないと許さないからね!!」
私は負けたんだから。
私の分も、良輝と、ね?
幸せに、おなりなさい。
ライバルだからこそ、言える事ってあるのよね。
「女のプライドをかけて、貴方に負けを認めるわ」
はい、終わり。
今回でミシャー視点終わりです!
なんか微妙すぎて訳分かんないな…( ̄□ ̄;)
まぁ、とりあえず、
前よりは遅いペースだとは思いますが、
ちょっとずつアップしていこうと思います。
では、さようなら!!!