通院が始まったのは、このサイトの開設より後でした。
でも、モノを創り出したい。
そう思い始めたのは、園児の頃。
当時から既に、周囲の顔色を窺っていたのを、今でも覚えている。
モノを作り出して、誰かに何かを感じてもらうことで、自分の存在を確かめたかった。
誰かに必要とされていると感じたかった。
この世界に、存在していいんだ…と、思いたかった。
サイト開設にはそんな思いもあった。
勿論、物語を読むのが好きだから、文章を書くのが好きだから。
だけど、それだけじゃなくて、
読んで下さる皆様を通して、
私は、この世界に存在していいんだ…って、感じたかった。
それは、夜の仕事も同じ。
指名客が、私の存在を認めてくれている。
サイトは閉鎖しますが、ここのこと、
ここへ来てくださった皆様のことは、一生忘れない。忘れたくない。
今また、通院を始めた頃の様な状態へ戻ってしまっているけど、
少しずつ、ゆっくり…
人よりペースは遅いけれど、自分の歩幅で歩いて生きていく。
時には立ち止まって…空や海、山、蝶や花を眺める。
疲れたら座って…手を繋いで帰りゆく親子や、笑い合う恋人達を眺めて、
また、ゆっくり歩き出す。
そんな人生でいい。
いつかこの命は途絶えてしまうから、
それまではゆっくり、
一歩一歩を踏みしめて、歩いていく。