小さい頃、私の思う“かっこいい大人”は、きれいな服を着て、仕事もバリバリできて、お金もあって、大概のことは笑って許して、なんでもこなす器用な人だった。

何があっても焦らず、いつもキラキラしていて、自分の力で何でも解決できる、そんな完璧なヒーローみたいな存在

あの頃は、そういう大人になりたかった。


でも、歳を重ねるにつれて気づいた。

本当にかっこいい大人って、そういう「見える強さ」だけを持っている人じゃない。

むしろ、弱さや不器用さをちゃんと見せられる人なんだって。


「わからない」と言える勇気を持っている人。

「ごめん」と素直に謝れる人。

人に優しくするのが当たり前で、その優しさに見返りを求めない人。

そういう人が、私にとっての“かっこいい大人”になった。


たとえば、周りがざわついていても、冷静に状況を見て動ける人。

自分のことだけじゃなくて、困っている誰かに自然に手を差し伸べられる人。

自分の弱さを受け入れながら、それでも前を向き続けられる人。


私は、まだまだそんな大人にはなれていない。

感情に振り回されることもあるし、悔しさをうまく飲み込めずに涙が出る夜もある。

それでも、何かにぶつかった時に自分と向き合って、失敗から学んで、少しずつ前へ進んでいきたいと思う。


かっこいい大人になるって、きっと完璧になることじゃない。

むしろ、欠けている部分を認めながら、それでも誠実に生き続けることだと思う。

人を傷つける言葉ではなく、人を救える言葉を選べる自分でいたい。

ただ格好をつけるだけじゃなくて、誰かの心にちゃんと寄り添える、そんな大人になりたい。


そして、今よりもっと強くなったら、次は誰かに「あなたみたいになりたい」と言われるくらいの人間になりたい。

そのために、毎日を誠実に、全力で生き続ける。

私の思う“かっこいい大人”は、まだ遠くに見えるけど、きっといつか追いついてみせるぞ!!




大人になったなと感じた瞬間

1人で深夜にふらっとラーメンを食べに行けるようになったとき