貴方の笑顔の擒


そんな顔で見ないでください










ココロが切ないほどに
貴方を求めてしまうから




























貴方のヌクモリを感じたいのです

毎日…

まいにち…

マイニチ…















『マイニチ一緒にイタイ』

そんなコトバを発するワタシに

笑顔で只々頷く貴方


















此処にいる貴方がホンモノですか?


それとも…
外でワタシの前を歩く貴方がホンモノですか?





貴方の真意を知る由も無い
























辛いと感じて泣いたら負け


声を殺して

肩を震わせるワタシを



優しく抱き寄せてくれる貴方はモノクロに見える





















今日も貴方に逢いました







だけどココロは雨降り


こんなに近くに居ても

手を伸ばしても届かないのです






近くに寄せてくれたと思っても

すぐに突き放す貴方
















好き?

この問いに貴方は

嫌いではない という






嫌われたい?

この問いに

嫌われたくない という









始まっていないから

終わることのない関係


















だけど必要以上に互い

カラダは求め合う



















喧騒を掻き消す夜の潮騒と

月夜に照らされて







人はいろんな経験と時間を重ね




その中で

特に生涯忘れられなくなるような

強くて…

濃くて…

色あせない想いが残ることがある




それは

時間でも風化させる事が出来ない


何にも変える事が出来ない大切なモノ

















そんな出来事の真っ只中にいて

今、自分に言い聞かせる








そして…

自分の存在と居場所を考える






















沢山の人とすれ違い

毎日雑踏の中を平然とした顔で歩いてゆく


顔は下を向いてても



本当はココロが何かを求めている





何か?


何?




本当は分っている


自分では気づいている







だけど

その【何か】をココロの奥底に封じ込めて


痛みすら感じてないような風に

強気を装う



その【何か】に触れたら

自分が壊れてしまいそうになるってことを知っているから








それでもカラダを交わして

カラッポを埋めようとする








本当は泣き叫んでも

貴方を求めていたいのです