窓口

人が涙している。

それを見ると

どうしようもなく萎える。

人を
涙する苦しみから
救えない自分に

なんて

綺麗ごと。


何も伝わらないことに
面倒くささを
感じただけ。


人に
心を掻き混ぜられるのは
いや。

あるのは

変えられない事実と
魂のない言葉。

それだけで

いい。

天秤

今自分が笑えているか。

みんなの目に映る私は

どんな顔しているか。


陽気に笑っていて欲しい。

満ち足りた顔をしつづけて欲しい。

汚れを知らないフリをしていたい。

これを裏切りと言うなら

じゃぁ裏切りを私としたい。


こんな寂しさを
人に見られたくない。

こんな苛立ちを
垣間見せる訳にいかない。

これで嘘つきと呼ばれたら
その次は嘘つきと呼ばせない。


これは生きる？

これが生きる？

生きて
生きて
生きまくって。

裏切りを刻む。
嘘を遺す。


何かかわる？
何にかわる？

踊って
踊って
踊り続けて

玩具にかわる？
人形はかわる？


燃やせ。
焦がせ。
私の魂。

炭になるまで。
骨になるまで。

跡地

やめておけばよかった。
だけど
やっぱり止められなかった。

愛されてるって
確かな実感。

そんなものが欲しいために。

何やってるんだろう。
何焦ってんだろう。
何傷つけてんだろう。

辺りを見渡してみたら

独りぼっちじゃん。