押入れの掃除をしていたら、古い手紙が出てきた。
私が家出をして、まぁ一ヵ月後には知らせたんだけども、帰らないと言い張り、とりあえずこれ以上娘を刺激したくない両親が、しかたなく一人暮らしを認めた頃のものだと思う。。
きっと落ち着けば、多分娘のほうから帰ると言うと信じて
かれこれ25、6年前。。
結局その娘は戻らず、波乱万丈を経て今に至る
多分両親にとって、人生の中で最大級の辛い出来事だったことだろう。。。
家出とか別居とか、離婚とかそういうことは別世界の話だと思っていた、それぞれが平凡ながらも家庭が一番大切な家族だったから
それを自分が本当に壊せるんだろうか。。。という葛藤と恐怖におびえ、でも、それでもあの日、1人で小さな空港から故郷を出て行った
その手紙にも、辛すぎるけど、娘の意思を今は尊重するしかないと母が自分に言い聞かせているのが手に取るようにわかる
今でも、私はあの時ああするしか道はなかったと思っているし、その時も両親のことを思わなかったわけじゃない。親になるというのはなんて切ないものかと思ったものだ。そして家族で暮らせた20年の幸せもわかっていた
だけど自分があの時の両親の年齢を越えて、その頃想像もできなかった、両親が本当に年を取るというころになって、あの時の両親の想いは、まるで私に乗り移ったかのように感じられるよ
その母の手紙に、「あなたがママの年になって、子供に話す時もくるでしょう」とあった
私、残念ながら自分の子供をもつことはなかったけど、ママの想いは全部わかってるよ
もうしばらく、この手紙はまた開けないな


